ベンケイソウの仲間がいくつか展示してありました。花筒を伸ばし開花した個体も見られました。普段見ることが難しい種で興味深く観察することができました。やや花は枯れかかっていて新鮮な状態ではないのですが、岩や礫で荒地を再現した場所にうまく適応しています。およそ植物が生育しないだろうと思われる場所に生きている種です。それだけに個体数は多くなく絶滅危惧種の仲間入りになるのでしょう。
多肉植物として鉢植えなどでも見かけることが合うようですが、コモチレンゲの自生は北海道の海岸の岩場なのだそうです。ランナーがでて小さな植物体が沢山出来るために「コモチ」という名があるようです。花序が伸びていて花が咲いた跡がありましたから、失敬して接写しました。花弁も枯れて、果実もよくわからない写真になってしまいましたが、ここには「ムカゴ」のようなものは存在していません。
花序がないときのツメレンゲとはまるで印象が違います。多肉植物として小さな鉢に収まっている姿に比べ、その何倍にもなった姿が忘れられません。自然界でいまだこういう姿を見た経験がないのが残念です。新潟県内に自生地があるのかどうか?あるのなら教えていただきたいところです。