森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

トウカイコモウセンゴケ

2017年02月18日 | 自然観察日記
コモウセンゴケという種があります。モウセンゴケが夏緑性なのに対してコモウセンゴケは冬も枯れず常緑性の種だそうです。モウセンゴケより小型で葉が密に重なっているように見えます。宮城県以南の太平洋側、湿った粘土質の土壌に生育するのだそうですが、残念ながら私は自生しているものを見たことがありません。このコモウセンゴケに近い種で最近新種として認められたのがトウカイコモウセンゴケ。東海地方から近畿にかけて見られるとのこと。ざっくり言って、モウセンゴケとコモウセンゴケの中間的形質を持っている種とされ、例えば葉は葉柄が明瞭にありながら冬は枯れず赤い色帯びて越冬する性質があるということです。モウセンゴケの仲間にこういう種があることを初めて学びました。