長い冬。長岡は白銀の世界が続いています。籠っているのも少し飽き飽きしたこの頃。ブログを更新するためにも外に出たい気分です。出かけた先で見つけた植物の生き様を取り上げたいのですが、もうしばらくはお預けのようです。そこで、先日出かけた富山県中央植物園でいろいろ学んだ外国産のものを取り上げることでしばらく時間をつぶしたいと思います。とはいっても新発見が多く地元の植物を理解するうえで参考になることも多くあります。決して無駄な時間でもなく、この季節だからこその一時かもしれません。世界は広いですね。あまりにも未知のものが多く理解していくには果てしないものがあります。
植物園の入口サンライトホールの奥、高山絶滅危惧植物室の入口に展示してあった大きな珪化木です。直径1mはあろうかというもの。いわゆる化石の一種で、地中に埋没して長い時間の中で植物組織が珪素の化合物に置き換わったものです。ゼノキシロンといわれるスギに似た針葉樹という説明がありました。しかし、この珪化木だけではどういう形態をした針葉樹なのか不明で今のスギの形状を当てはめられないということだそうです。なかなか綺麗でこのまま置物としても十分価値がありそうな石でした。
珪化木は珪素の化合物、主に二酸化珪素が主のようですが固く石炭の採掘時にも出てきて厄介扱いされるものなのだそうです。多くの石炭は樹木が炭化してもの。珪化木は石炭になり損ねたものということができそうです。