高原の秋の花にワレモコウがあります。野反湖は夏の盛りでしたがもうワレモコウは花盛りでした。決してあでやかな花ではありませんが人気が高い花でこの花を見ると心が和むと話される方が多くいます。赤い花が並ぶ中で、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身が唱えたことが名の由来であるという説があります。面白い説ですが、薬草になることから平安時代には「割れ木爪(われもこう)」と言われていたとのこと。「木爪」は「木香」のことででキク科の線香にもなる種だそうです。
ワレモコウ属はバラ科に位置付けられますが多くのバラ科の種とは異質な花の形質をしています。両性花ですが花弁はなくがくとめしべとおしべからなる多数の花が集まった花序を作ります。咲き方も種によって下から咲くものと上から咲くものがあります。ワレモコウは上から咲くグループです。