海岸の崖にはラセイタソウが旺盛に茂っています。大小さまざまですが大きな個体は150㎝くらいあります。豪壮なイメージがあるイラクサ科のカラムシ属に分類される多年草です。厚みのある葉はしわが多い雰囲気。細かな毛がたくさんあります。
イラクサ科の種は雌雄同株でも花序は別々で上部に雌花の花序下部に雄花の花序を付けます。風媒花なら雄花が上部にあるのが合理的なように思えますが、イラクサの仲間は逆を行っています。このあたりが面白いところ。
茎の下部には細長い雄花の花序がたくさん見られます。この個体は雄性先熟のようで雌花のめしべがはっきりしているのに対して雄花のほうはしべがはっきりと確認できません。すでに落ちてしまっているように見えました。