8月下旬、糸魚川の海岸を散策したときに絶滅危惧種のエチゴトラノオに出会いました。日本海側の海岸沿いに東北から北陸辺りまで見られるらしいのですが、個体数は絶対的に少なく貴重な種です。柏崎近辺では確認したことがありますが、糸魚川の海岸でも生育していることがわかりました。
エチゴトラノオが生育する場所は簡単には近づけない海岸の崖ですからと気に危険な思いをしないとまともな写真が手に入らないことがあります。運よく手近な場所で花がありましたので心置きなく見ることができました。
エチゴトラノオは以前はゴマノハグサ科のルリトラノオ属に分類されていましたが、APG分類ではオオバコ科ルリトラノオ属になっています。ゴマノハグサ科はなくなったわけではありませんが、いくつかの属が移動した形になっています。果実の先端に長いめしべが残存しています。