シロモジの葉

新潟県内ではこの樹が唯一のものかもしれません。弥彦山塊のある登山道わきに大きな株立ちの個体があります。私の近くにいる方々が盛んに話題にいすることもあり機会を見つけていきたいと常々考えていましたが、先日ようやくその機会が訪れました。在来種で西日本の植物という位置づけですが自生する各県も絶滅危惧種に指定しているところがいくつもあるようです。当然新潟県内の極め付きの希産種です。

シロモジの葉裏

シロモジという名前はクロモジに対するものでしょう。この葉裏の白さがその由来なのでしょうか。茎の色彩はあまり白っぽくありません。

シロモジの切れ込まない葉

ダンコウバイに似た葉が特徴です。３裂する葉の先端が鋭く尖るのが一般的ですが、切れ込まない単葉も存在しています。

シロモジのつぼみ

シロモジはクスノキ科の低木です。来春開花するつぼみが見られました。残念ながら果実は見当たりません。雌雄異株の種ですからこの株は雄株でしょう。県内の個体はこれだけなら結実の期待はできません。

株立ちするシロモジ

２０本以上の枝が株立ち上になっている個体です。シロモジにしては大株に属するのではないでしょうか。