北海道〜九州の海岸の砂丘地帯にみられるイネ科多年草です。しばしば群落を作っています。海岸砂丘地に見られるイネ科の種はそれ程ありませんから馴染みにくいイネ科の種を一つ一つ潰すには良い入り口かもしれません。バシクルモンを見るために歩いた砂浜の上部に見られます。
カモノハシという名がどこから来たのかしばらくわかりませんでした。じつはこの穂は一つに見えていますが二つに分かれています。触って左右に広げるとパカパカと口を開け閉めしたようにみえます。それがカモノハシのくちばしのように見えあのでしょうか。変わった名前になりました。
新潟県内では珍しいツボクサもありました。砂丘地というよりやや粘土質の土壌の日当たりの良い場所に生育していました。知る範囲では弥彦のあたりから海岸沿いに南に分布している種です。太平洋側や西日本では普通に見られる種なのだそうです。