森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ドクササコ

2021年11月28日 | 自然観察日記

最近は雪国特有な気候であまり出歩く機会が少なくなりました。そろそろ、冬ごもりの時期になりますが、今年紹介しきれず今まで貯めておいたものでどうしても取り上げたいものを紹介したいと思います。

まずドクササコというキノコです。これは福島県の岳温泉周辺で目撃したものです。ドクササコは日本の危険なキノコの10本の指に入る注目すべきものです。不思議と実物を目撃したことがなくて今回が初めて。キノコを専門に探索しているわけではないのでどうしても出会える種類は限りがあります。そんな中でようやく確認したものですからそれなりに感激しております。


ドクササコ裏面

2021年11月28日 | 自然観察日記

スギが混じる雑木林の林床でしたがやや乾燥気味でした。神経毒でアクロメリン酸,クリチジン,スチゾロビン酸,スチゾロビニン酸などという有毒成分が含まれているそうです。ネットによれば「末端紅痛症を起こす。早い場合は食後6時間程度,遅い場合は1週間程経過してから,手足の先端が赤く腫れ,激痛を伴いこの症状が1ヶ月以上続く。」とあります。「やけど菌」などといわれますが死亡するという話はあまり聞きません。


サナギタケ

2021年11月28日 | 自然観察日記

ドクササコと同じ日に目撃した冬虫夏草の一種です。根元を掘るとセミなどの蛹が出てくるはずです。サナギタケは注意してみていると比較的よく見つかるもので、赤みがかった黄色いヒョロヒョロとした形状をしています。見つけたらそっと根元を掘ってみるとよいでしょう。