森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツバキ ロギラキ

2021年11月15日 | 自然観察日記

先月、縁があって弥彦に住むIさんのお庭を拝見する機会がありました。ご主人はすでにお亡くなりになっていますが植物の大家で尊敬に値する方でした。今は十分手入れがなされていないようでしたが、ご高齢の奥さんがご主人とともに収集されたものが所狭しと植栽されていました。ほぼ野生の種で県内のものばかりでなく中には珍しいものも多くありました。個人的には長居をしたいところですが、ご高齢でもあり短時間で切り上げなくてはならず十分な説明を聞くこともできないのが残念でした。また機会があれば是非行きたいと考えております。しばらくはIさん宅で見たいくつかを取り上げていきたいと思います。

ロビラキはユキツバキとチャの交配した雑種として紹介されたものです。ちょうど開花期に入っていたので綺麗な花を見ることができました。


ロビラキの花

2021年11月15日 | 自然観察日記

原木は栃尾の民家に保存されているそうです。園芸的に価値が高く挿し木で個体が増やされているようです。『和名'ロビラキ'は、茶道で炉を開く行事「炉開き」の頃に満開になることから命名されました。』という説明です。花期は9月下旬から2月にかけてのかなり長い期間に及ぶそうです。その時は気づきませんでしたが、資料によるとかすかに茶の香りがするとのこと。今度機会があれば是非試してみたいと思います。チャの花は白、ユキツバキは赤です。ロビラキはその中間の色が出ているようです。