森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

セリバヒエンソウ 花

2014年05月26日 | 自然観察日記
小さいながらも可愛い花で、形も特徴的です。全体的にやさしく愛らしいという印象で、悪名高いセイタカアワダチソウとは一線を画す気がしましたが、果たしでどうなのでしょうか?セリバヒエンソウのはびこりで何か問題などが起こっているのでしょうか?さしたる問題がないのなら静かに見守っていてもいいのかな・・・。

アメリカスミレサイシン

2014年05月25日 | 自然観察日記
色鮮やかなひときわ目を引くスミレが咲いていました。飯縄から長野へ下る道路わきの草むらに数株。スミレも分類は難しく気安く扱えない存在で、しばしば立ち往生します。このスミレももちろん初めて見る種ですから、調べきれるか少々不安を抱きました。しかし、形と色との組み合わせは特徴的ですから持ち帰って調べられそうな感じでしたから写真を撮り資料に少し持ち帰ってきました。
案の定、手持ちの図鑑類ではすんなり特定できません。時間をおいて再び追跡してみてふと気づいたことが「外来種?」ということでした。そこで、帰化植物の図鑑などを頼りに探っていくと「アメリカスミレサイシン」にたどり着いたという次第です。

アメリカスミレサイシン 花

2014年05月25日 | 自然観察日記
きれいな青色の花はなかなか大きく野生の花にしてはかなり異質です。資料によるときわめて繁殖力が大きく、園芸用に移入したものが逃げ出して各地に自生するようになったようです。関東圏ではごく普通に自生している場所もあるようですが、新潟県内ではどうなのでしょうか?少なくとも私は確認したことはありません。いくつかの変種もあるようで、色の変化の幅もあり、必ずしも絵のような青い色の個体ばかりで花ということです。

クルマバツクバネソウ

2014年05月24日 | 自然観察日記
ツクバネソウの深山性の種。里山のツクバネソウは葉がだいたい4枚ですが、深山性のクルマバツクバネソウは8枚が原則です。まだ花の季節でないので花の特徴は見えませんが、葉が倍になっているのですが花弁は4枚でツクバネソウと同じです。ただ、葯の状態がかなり違うという話ですが開花しないと確認できません。

クルマバツクバネソウの群落

2014年05月24日 | 自然観察日記
リュウキンカが咲く湿地の片隅、幾分湿った半日陰に小さな群落ができていました。よく見ると葉の数は結構まちまちで7枚があったり5枚があったり・・・。小さな個体は4枚です。栄養状態によるのでしょうが、十分成長した個体はしっかり8枚あります。一方ツクバネソウのほうも厳密に4枚といことはなく5枚の個体も散見されます。ツクバネソウとクルマバツクバネソウ、形質の重なりはあるにしてもかなりはっきりした差異があって別種として扱われています。地理的すみわけも確立されているようです。

リュウキンカの群落

2014年05月23日 | 自然観察日記
飯綱町にはミズバショウやリュウキンカの群落地も残されていてちょうど花の盛りに訪れることが出来ました。流れる水の中に浸かって咲いている光景がリュウキンカの一つの顔なのですが、ここでは湿地に広がって咲いているという生態です。この時は地表面を流れる水はほとんどなく流水の好きなリュウキンカにとっては住み心地はどうなのだろうと少々気を使ってみました。

湿地に咲くリュウキンカ

2014年05月23日 | 自然観察日記
この湿地に咲くリュウキンカの株の状態はこんなようす。まずまずのようですね。リュウキンカは株立ちになり茎を延ばして広がることはありません。同じ仲間でエンコソウという種がありますが、エンコソウは伸ばした茎の先に花が咲きそれが倒れて地に接するとそこから新しい株が生じます。エンコソウの株とリュウキンカの株はかなり違った感じになると思います。(エンコソウの群落を見たことがないので何ともいえませんが、伸ばした茎が30cm以上はありますからリュウキンカのようにごちゃごちゃと集まったようにはならないと思います)

リンゴの樹にモモの花

2014年05月22日 | 自然観察日記
長野は言わずと知れたリンゴの産地。桃が混じるリンゴ畑を車で走りながら、春の風情を楽しみました。リンゴの花は白いものと思い込んでいるところに、突然現れた異様な樹。後続車がいるのも忘れて広くもない道に車を止めたら後ろからブーイングを受けてしまいました。それでも近くの幅が広い場所に車を止め、正体を確かめて事情を悟りました。一瞬、「リンゴの木にモモが接ぎ木してある?」と思ったのですが、赤い花はリンゴの花でした。リンゴにモモが接げるはずはないとはわかっていても、赤いリンゴの花を知らないととんだ勘違いを起こしてしまいます。赤いリンゴの花があるのだとこの時知った次第です。おそらく新しい品種のリンゴの枝を古い樹に接ぎ木して更新作業の途中なのでしょう。どんな品種なのでしょうか?知りたいものですね、果肉も赤いかもしれません。

長野 飯綱 袖之山のシダレザクラ

2014年05月21日 | 自然観察日記
サクラといえば今年はいろいろなところでサクラの観察やら花見を楽しみました。その中で、印象に残ったサクラの大木の一つがこのシダレザクラ。エドヒガンの一種で樹齢300年以上とされる古木です。樹高はそれほどありませんが幹の太さが圧巻でした。

長野 飯綱 地蔵久保のオオヤマザクラ

2014年05月21日 | 自然観察日記
長野県の飯綱町には桜の銘木がいくつかあって今年こそは巡ってきた次第です。いづれも単木ですが一見の価値はあると思います。地蔵久保のオオヤマザクラです。あいにく満開のタイミングを逃してしまい、それは次回の楽しみということにしておきますが、オオヤマザクラとしては私が見た最大級の大きさです。樹齢130年程度とか。

エドヒガンの花筒

2014年05月21日 | 自然観察日記
サクラの種類は非常に多くあるようですが、自生する種はそれほどありません。シダレザクラは野生種のエドヒガンの一つの品種とされます。エドヒガンの特徴は花筒が丸く膨らむこと。多くの品種がありますが、どれをとってもこの性質は受け継いでいるようでここを見ればその血を引いていることがわかります。