オオヤマザクラは自生する種で比較的高所でみられます。桃色の強い色彩で自生する桜の中ではあでやかな感じです。オオヤマザクラの特徴の一つが花の付き方にあ地ます。花序に柄がありません。複数の花は皆同じところから出ています。ヤマザクラ系のサクラは花序に柄があるためここで区別できます。
上州は空っ風が名物。赤城おろしが強いのでしょうか。赤城の大沼近くのミズナラの樹形がとても面白くカメラを構えてみました。越後でもミズナラは良く見ますが、こういう枝ぶりの樹は印象がありません。赤城山の上部は雪の降る場所ですが、雪の越後を考えればあまり雪のせいで生じた樹形とも考えられません。強い風のせいでしょうね。
赤城の山はヤドリギが目立つ山でした。宿主は確認していませんがいくつかの種に寄生している感じです。越後でも奥山でブナに寄生しているヤドリギを見ることはあるのですが、それほど多くあるようにまみえません。少なくとも長岡周辺の低山帯で見たことはありません。冬鳥のヒレンジャクとヤドリギの関係が有名ですが、ヒレンジャクが多く飛来するかしないかなどと関係があるのでしょうか。
これも長野で見たヤドリギです。花の盛りのサクラの木についていました。寄生する樹を選ばないのでしょうか?観察している樹は少ないのでとてもとても断言できることはできませんが、どんな樹にヤドリギがつくのか?こんなことを気にかけながら自然観察をするのも楽しみの一つ、きっと取りつきやすい樹や逆に取り付けない樹があると思います。
早春の山岳地帯をドライブすると目につくヤナギの高木です。ヤマネコヤナギ、別名バッコヤナギ(名前の由来は?)。ヤナギの仲間はとてもとても難しくてなかなか手を出したくない分野ですが、いつまでも尻込みしていては世界は広がりませんからできるだけ踏み込もうとしています。その時分からなくても、時間をおいて再度見直すと不思議と見えてくることがあります。
「ネコヤナギ」は名前はとてよくも知られていますが、長岡では見たことがなくこれがそれだとは言えません(もっとも積極的に探したことがないので長岡に無いとは言い切れないのですが・・・)。「ヤナギ」を見るとすぐ「ネコヤナギ」にしてしまう人もいないわけではなく、しかし自分で調べると行きあたらないのです。ヤナギ嫌いになった一番の理由は、実はネコヤナギがわからないことでしたね。
「ネコヤナギ」は名前はとてよくも知られていますが、長岡では見たことがなくこれがそれだとは言えません(もっとも積極的に探したことがないので長岡に無いとは言い切れないのですが・・・)。「ヤナギ」を見るとすぐ「ネコヤナギ」にしてしまう人もいないわけではなく、しかし自分で調べると行きあたらないのです。ヤナギ嫌いになった一番の理由は、実はネコヤナギがわからないことでしたね。
尾状花序が目立つ高木がありました。一応カメラに収めて後で調べることにして参考になりそうなショットを数枚。これはこずえの様子です。なにしろ高木ですから、先端の細かな様子がわからないのが残念です。手の届く範囲で花がついているような枝もありません。
何枚かとってきた写真を拡大しながら特定できそうな形質を見つけました。昨年の果実が残っていました。カバノキ科の仲間でヤマハンノキと思われます。山地に普通にあるものはケヤマハンノキですからここではこれにしておきます。もっと尾状状花序は長く伸びるはずですが、この時はまだ伸び始めたばかりの季節。雌花の確認も像がボケてできません。葉の展開した頃に再び来る機会もありそうですから、それまでの宿題にしておきます。
もっとも目についた樹がフサザクラです。葉のない枯れ木の林の中にあってかすかにこずえが色づいて見えます。雪国の長岡近辺には自生を見ませんから、フサザクラの早春の様子を見たのは今回が初めてで、これもいい観察機会になりました。
たまたま手の届く範囲に花をつけたフサザクラの枝がありましたから、落ちていた枝を鍵棒に使って引き寄せ花の様子を撮影することに成功。両性花なのですが、雄蕊の葯がとても目立っています。葯の色が赤くなるため遠目でも樹全体が赤く見えます。
先月、群馬の赤城に車を走らせました。山麓は春が進んでいて桜もとうに終わっても頂部にはまだ残雪があって芽吹きさえ始まったばかりという季節でした。そんな中でも木々の様子が面白くところどころ車を止めては観察してきました。しばらくそんないくつかを取り上げてみたいと思います。
カジカエデです。別名オニモミジ、新潟には自生していない種ですからめにしたときはカエデの仲間くらいの絞り込みで、帰ってからいろいろな文献で特定しました。意外に冬芽の資料がない種で、持ち帰った枝を開花させて特定した次第です。大木が点々とあって太平洋側には普通に自生している種のようです。
「カジ」はカジノキ(クワ科)の葉に似ていることから来ているとのことで、花の季節に特に雄株がいっせいに咲くと樹全体が赤く見えることから「火事」カエデかなと思っています。
カジカエデです。別名オニモミジ、新潟には自生していない種ですからめにしたときはカエデの仲間くらいの絞り込みで、帰ってからいろいろな文献で特定しました。意外に冬芽の資料がない種で、持ち帰った枝を開花させて特定した次第です。大木が点々とあって太平洋側には普通に自生している種のようです。
「カジ」はカジノキ(クワ科)の葉に似ていることから来ているとのことで、花の季節に特に雄株がいっせいに咲くと樹全体が赤く見えることから「火事」カエデかなと思っています。