ハルユキノシタの生育する岩場から少し離れてユキノシタも自生しています。この種は自生なのか植栽(逸出)なのかよくわからないことがあります。ほとんど人里で見ます。思い返してみても人の住まない場所で確認をしたことがない種なのです。人並みには山歩きなどをしているのですが、それでも歩いている場所は少ないでしょう。断定的なことはいえないのですが・・・。
カタクリと並んで越後の春はキクザキイチゲで飾られますが、この近辺にはカタクリを見かけませんでした。まだ葉が出ていないのか、出ていても個体が少ないので目に留まらなかったのか....。しかし、キクザキイチゲはいたるところに見られます。それも、この地域はほとんどが青い花で、白い個体はごくわずかでした。ちょうど丘陵公園とは逆です。青い花の色の濃さはそれほど濃くもなく空色という範囲。米山山塊で見る濃青色とは異なります。この、キクザキイチゲの花色の個体の分布を気にかけてはいるものの、依然としてまとまりません。花の色を基準に県内の分布を調べると面白いことが見えてくるかもしれませんね。気長に意識しながら散策することにします。
ごらんのとおり糸魚川地域で見たキクザキイチゲは青い花が普通でまとまった群落を作っている場所がいくつかありました。白い個体の群生はわずかな時間ではありますが歩いた範囲ではみませんでした。土手に群がるキクザキイチゲはごく普通の越後の早春の里山の風景ですが、とても癒されます。素晴らしい財産なのではないかと思いますね。カタクリの宣伝は派手なのに、キクザキイチゲの群落の宣伝は全くありません。不思議ですね。
イタビカズラの張り付いた大岩の地際にはミチノクエンゴサクがたくさん花を咲かせていました。知る人ぞ知る早春の花。スギ林の中に合ってスギの落ち葉の間からいくつも顔を出しています。写真を撮るためにスギの葉を除くのに一苦労です。県内の山間には点在しているようですが、分布にむらがあり、たとえば丘陵公園内には全く確認していません。しかし、この月不池周辺には普通に見られました。生育する地点周辺は個体数が多いのに、少し外れるとまったく見られないといった感じです。同じような環境は県内至る所にあるのですが、種を拡散させる要因は何なのでしょうか?
他のエンゴサクの仲間に比べ花がとても小さいのでこの種と分かります。といっても、花の色などを見ると個体変異が多いことに気づきますから、地域差が大きい種のように思います。この個体はかなり青みが強い個体、少し離れて赤味の強い個体もありで花色については安定した形質にはなっていませんね。
ごろごろした大岩にへばりついているつる性の植物、イタビカズラです。西日本に多い種ですから県内では海岸線に沿って分布していて、生活息が限られている種です(なぜか新発田にはあるのです!)。イチジクの仲間、雌雄異株。この季節は常緑の葉を見る以外は花らしきものはみられません。ここではいたるところの岩や大木に取り付いていて、繁殖が旺盛なように見えるのにその他の地域に分布が広がっていないのが不思議な気がします。
イチジク属はクワ科。イチジクの仲間自生種は県内にはこの一種しかないと思います。イタビカズラを知ったのは教員時代に生徒を連れて九州に行った時のことで、わずかな時間で立ち寄った見学地にあった森を観察した時です。自由な時間があればどんない楽しい一時を過ごせただろうと指をくわええて羨んだことを思い出します。
県内には様々な植物が生育していてこれを理解するにはまだまだ先が長いのですが、他県でもその地に合った種が息づいていてますからこれを知るのもまた楽しいことです。時間やお金の余裕があれば、観光地巡りなどしなくてもよいので見知らぬ山間の小道などをブラ歩きをしながら過ごしたいなどと思ってみたりします。
県内には様々な植物が生育していてこれを理解するにはまだまだ先が長いのですが、他県でもその地に合った種が息づいていてますからこれを知るのもまた楽しいことです。時間やお金の余裕があれば、観光地巡りなどしなくてもよいので見知らぬ山間の小道などをブラ歩きをしながら過ごしたいなどと思ってみたりします。
昔、九州で出会ったイタビカズラはこのような姿でした。かわいい話ですが、このような姿が当時の私には新鮮なもので驚きだったのですね。新潟県内でこのような景観を見つけることができるのは糸魚川地域が多いと思います。
イタビカズラの葉が凸凹なので、裏を返すと何かの病気に罹患しているようです。種名はわかりませんが菌の胞子のう?でしょうか。冬の時期は活動しないのか丸いぶつぶつ状態になって特有な造形をしています。まだ新芽が動かない季節で、昨年の葉の多くがこの菌に罹患していています。案外こういう病気が生育条件を決めている可能性があるのではないかと勝手に推理してみました。
4月の上旬、久しぶりの糸魚川へ。県南地区とはいえど、少し山間に入るとまだまだ残雪が多くあり春は名ばかりの状態。しかし、気の早い草花がわずかな日差しで起きだしていてこの地域でなければ県内では見られないものもあってそれなりに面白い一時を過ごしました。場所はジオサイドの一つ、「月不池(つきみずのいけ)」。ついでに「88ケ所」を歩くつもりでしたが、まだ閉鎖中。倒木やら枝折れが酷く散策できるにはかなりの時間がかかるような印象を受けました。僅かに歩けるところをぶらつきながらいろいろな発見をしましたから、しばらくはそれらを紹介します。この写真は池のほとりにある茶屋からのショット。
月不池は一周ができます。距離が短い割には起伏があって変化に富んでいます。対岸のごつごつした岩場から湖面を見るとなかなか魅力的な景観がありました。吸い込まれそうな青い水は湖底が深く澄んだ湖水であることをうかがわせます。
ここはフォッサマグナ帯の一角、「ジオサイド」として登録してある場所でしたでしょうか。地質学的には興味深いところであると同時に植物分布の面からも大変興味のある場所になっています。
ここはフォッサマグナ帯の一角、「ジオサイド」として登録してある場所でしたでしょうか。地質学的には興味深いところであると同時に植物分布の面からも大変興味のある場所になっています。
信仰の歴史もあって、月不池の近くから始まるハイキングコース「強羅コース」には五聖殿なる石仏も見られます。奥には進みませんでしたが、まだまだいろいろなポイントがありそうで人々の生活に根差した史跡も多い地域です。
まだ顔を出している草花は少ないの季節です。しかし、この季節なりの「顔」もあるはずで、それを探しに歩いてみました。
まだ顔を出している草花は少ないの季節です。しかし、この季節なりの「顔」もあるはずで、それを探しに歩いてみました。
大きさはヤシャダケと同じかむしろ大きいのですが、こちらはササに分類されます。さやが後まで残る種類をササといい、早くに落ちるものをタケとされる基準があります。アズマネザサも新潟ではあちこちでみかける小型のタケで、繁茂するとなかなかの藪になって簡単には中には踏み込むことが困難です。里山の周辺や土手などにあります。経験的には海岸に近い地域で多く見かけるようです。