森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウルップソウの葉

2017年01月17日 | 自然観察日記
分類的には今はオオバコ科になっているんですね。いわれてみれば道端に生えるオオバコと共通する形質を感じないわけでもありませんが、個人的には次元の違う種に感じてしまいます。
ウルップソウは北アルプス以北のところどころの高山に隔離分布をしている貴重な種。出会える機会は非常に少ない花です。花の満開の頃雪倉岳の尾根を再び歩いてみたいと思わずにはいられません。

ナメルギボウシ

2017年01月16日 | 自然観察日記
今まで知識がなかったのですがオオバギボウシの変種にナメルギボウシという種が決められていて新潟や長野の県境付近に生育するとされています。遠海尾根で見たときは、大きなオオバギボウシだなぁという意識でいましたが付近に名盤があってナメルギボウシと紹介されていました。オオバギボウシに比べ大型で滑らかなのだそうです。名前の由来もそのあたりからきているようですが、その時はこういう知識がなく直接手で触るという発想が持てませんでしたから写真を撮ることで精一杯。優に1mはある草本でした。

ナメルギボウシの葉

2017年01月16日 | 自然観察日記
いくぶん白みがかった色彩をしていることが印象的でしたが、茎の根元が葉と茎がはっきりしていて葉裏のざらつきがなく滑らかなのだそうです。ここでは園路の1~2mほど下がったところの藪の中に生育していたものを記録しました。

イワヒゲ

2017年01月15日 | 自然観察日記
イワヒゲが各所の岩場に生育していて、ここでは雑草のような存在。れっきとした高山植物で低地では見ることができない貴重なもの。しかし、自らの求める環境があれば手をかけずに自然に生育できるのです。他地域から持ち込んで植栽しなくてもその地域に生育する種を環境を整えることで見せていく自然植物園というのもあっていいのではと思います。

イワヒゲの果実

2017年01月15日 | 自然観察日記
八月の頭は季節的に花が終わっているものが多く、残っている花があってもいいと思いながら探しても全然見つかりません。イワヒゲもそのうちの一つで果実の様子がわかる個体ばかりです。個人的にはそれでもいいのですが、案内されて方々にとってはかなり落胆されていることだろうと反省しつつ案内していました。花の命は短いということがしみじみわかります。

イワヒゲの葉

2017年01月15日 | 自然観察日記
イワヒゲはツツジ科の低木という扱いで、葉というにはかなりずれている感じがします。まるでヒノキの葉でも見ているような絵です。植物の進化という不思議な一面を感じざるを得ません。

チョウノスケソウの葉

2017年01月14日 | 自然観察日記
高山植物園の植栽エリアに入ってまもなくチョウノスケソウがありました。図鑑などで名前は知っていますが実物を見たことがない種です。結構いろいろな高山に登っているつもりですがチョウノスケソウの生育地が限られていることもあって出会えずじまい。それがいきなり目の前に現れたのですが、あいにく花も果実もなく葉だけの姿で感激はいまいち。花がある姿が見たいなぁ・・とつくずく思った次第。花があってもよさそうな季節ですがここに生育している個体はもう少し花期が早いのでしょうか・・。それなら果実でもあればと思うのですが・・。
バラ科の低木です。

チングルマの果実

2017年01月14日 | 自然観察日記
チョウノスケソウの果実かと思いきやチングルマの果実でした。チョウノスケソウの脇に重なるようにチングルマが生育しています。色めきだったのに実に忌々しい感じ・・。チョウノスケソウもこのような果実があっても不思議ではないのですが、踏み込めない奥の方にあったのでしょうか。チングルマには可哀想ですが、この果実でかなりがっかりさせられてしまいました。
それはそうとチングラマの花園もしばらく見ていないなぁ。残雪の状態にもよりますが7月の前半に訪れるようにしないと難しいのでしょう。チョウノスケソウもその当たりなのでしょうか。この高山植物園に再び訪れるときは1月早く来ることにしたいと思います。

ヤマホウコ

2017年01月14日 | 自然観察日記
チングルマが生育している園路の反対側のガレ場にはヤマホウコが旺盛に繁茂しています。積極的に植栽されているようではなく自然に増殖していると感じました。たくさん集まるとなかなか見ごたえのある景観になります。

ミヤマウイキョウ

2017年01月13日 | 自然観察日記
個人的にはせり科の中で最も印象深い種としてインプットされています。とにかく葉の細かさといいますか細さが際立っていて、それがもこもこと塊になって生育している姿が興味深いのです。そこから出てくる花茎の先にはせり科の花が付いているということが印象的でした。高山植物になじみ始めた若いころの記憶です。

ミヤマトウキ

2017年01月12日 | 自然観察日記
植栽エリア外ですがミヤマトウキが花を見せていました。今年も出会えたという感じで少し懐かしい思い。せり科の地味な存在ではあるものの花序の大きさはそこそこで目に留まりやすい花です。葉などをちぎって確かめることが多いのですが、独特な香りを持つ種ですから花の印象は薄くても香りで脳裏に刻まれます。低地に生育するトウキとはやはり大きさが一番わかりやすいようです。

ミヤマトウキの葉

2017年01月12日 | 自然観察日記
葉が枯れかかっていて新鮮なものがついていません。よく探して見なかったのですが周囲にも変わるような個体が見当たらず、結局この個体の葉を証拠に撮ってみました。個体がしおれているわけでもなく葉だけが花が咲いている最中でこの状態、どういう事情があったのでしょうか?

ミヤマトウキの果実

2017年01月12日 | 自然観察日記
この個体、最初に伸ばしたと思われる花茎の先に果実をつけていました。まだ熟したというほどではないようですが、ほぼ完成したと考えると葉が黄色くなり始めている理由もなんとなく理解できます。これで終わればよいものをまた新たに花茎を伸ばし花を咲かせている・・・。無駄と思える行為をする、これも仕組まれた性。遺伝子のなせる業なのでしょう。

ミヤマダイモンジソウ

2017年01月11日 | 自然観察日記
ダイモンジソウの高山形。全体に小型で花の季節も早い種です。ダイモンジソウは花弁の一部がかなり長くなりますがこの種はそれほどでもありません。変異は連続的なようでわざわざ分ける必要がないとする考えもあるとのこと。そういえばこういう類の話は至る所にあって、私も適宜使わせてもらっていますが、細分化することに意義を認めるケースでは細かな分け方をし、あいまいな場合は区別をあえてしていません。名前がわからないと困ることも多いのですが、名前に縛られても問題が生じることもあると思います。今回は高山で8月で花を見せている種ですから低海抜に生育するダイモンジソウとは大いに異なる感じがしますからミヤマダイモンジソウとしました。