草津近辺の山地帯はシャクナゲの宝庫でも知られています。山地帯のシャクナゲは終わりでしょうが、芳ヶ平湿原を取り巻く低木林内のシャクナゲはまだ花盛りで見ごたえのある株があちこちに見られました。アズマシャクナゲの木もあったようですがハクサンシャクナゲが目立ちました。
開花直後の花は豪華絢爛。申し分なく何も言うことがありません。今年は行くところどこもシャクナゲの花が多かったようです。開花中の株を見たのは芳ヶ平湿原が一番多いのですが、他のところでは花後の蒴果が沢山目につきました。
スノキの仲間は何度も取り上げていますが、それは私自身しっかり消化していない証拠。このブログを作る作業で自分のために復習をしてあるいは確認をして載せるということになるため、自分中で怪しげなものはその都度確認をしなければならないためついつい何度も取り上げる形になります。
スノキの花はあったはずですがカメラに収めていないのは不覚です。これは花後の若い実。花冠が落ちたばかりで子房下位のがく筒も見られます。若い果実は青い実ではなく色づいて成長することが分かります。
スノキの花はあったはずですがカメラに収めていないのは不覚です。これは花後の若い実。花冠が落ちたばかりで子房下位のがく筒も見られます。若い果実は青い実ではなく色づいて成長することが分かります。
花はつぶれた壺型。アカモノの釣鐘型とは趣が異なります。果実もアカモノは食べられますがシラタマノキ(シロモノ)はサロメチールの匂いがあったりで食べる対象にはなりません。アカモノの果実は上を向くのに対して、シロモノの果実はぶら下がります。などなど比較するとちょっと面白いですね。ただし、両種はツツジ科ではありますが類縁はかなり遠そうです。
シロバナハナニガナも見られます。亜高山から高山帯のやや裸地に近い草地や登山道わきによく見られる種です。ハナニガナは里山など低所から高所に生育していますが、シロバナハナニガナは低所ではみられません。そういう意味でこの種は高山種なのでしょう。
ニガナの花弁は5~6枚。ハナニガナの花弁はその倍近くありますから、花はあでやかになります。里山のハナニガナは沢山群生しますからある季節、草地が黄色い海に変化します。しかし、シロバナノハナニガナがそれほどまとまって生育しているところを見たことがりませんから、そういう場所ができにくい環境なのか種の特性として群生しにくいのでしょうか。
純白の綿毛で覆われています。花はこの中にあるわけですが、黄色い色をしていることくらいであまり繁々と観察したことがない種です。キク科の他の種にもありますが、ヤマハハコは雌雄異株なのだそうですが確認をしたことがありません。