来週行われる「散策会」の下見を地元の杉山さん(「熊の親子」会長)案内を得ながら6人で行う。いつもの山城「犬居城」を歩き、終点は「駒形稲荷神社」を訪問する。
「稲荷」神社とは、「稲」を「荷」なって(担って)神に捧げる神社という。つまり、五穀豊穣を祈願する神社ということらしい。さらにまた、「駒形」とは名前の通り「馬と蚕の守護神」だという。近くの南中学校では馬を飼育する場所だったということだ。納得だ。
来週の散策会のため宮司さんが片づける予定を延ばして赤い幟を残してくれているという。地元杉山さんならではの配慮をしてくれていた。鳥居の朱色は、生命の躍動、災厄を防ぐ色だという。
また、2月の最初の「午」の日に行う「初午(ハツウマ)」は、馬の安全祈願、農耕開始の合図だという。
向かって左の狐は、「玉」を咥えていた。この玉は、霊力を示すというが、そう言えば狛犬も咥えていたっけ。この狐像は石像ではなく金属製だ。よく見る稲荷社の狐は貧弱で壊れていることが多い。そのため、金網で覆われているのを多く目撃してきた。
右側の狐は、「鍵」を咥えていた。この「鍵」は、御神体を納める本殿の扉の錠前の鍵だという。神の使者である狐がその霊力を引きだす鍵を咥えているということだという。
狐は、山と里とを往還する習性があり、それが山の神と人間とをつなぐ使者役(眷属=ケンゾク)に選ばれたのではないかということらしい。