寒い日が続く。それでも朝起きる前から木を伐る音がする。近くなのがわかるが隣の茶畑でもない。チェンソーの音が止んだ朝食後、その現場を探しに行ったら、集落の入り口の木が伐られていた。
つまり、木を伐ることで入り口が明るくなったのだ。朝一番にみんな自前で伸びた大小数十本の樹を伐ってくれたのだ。業者に頼んだら〇〇万円はかかっただろう。地元の地域力に感心する。
運動がてら国道を歩いていくと、寒風の田んぼのなかでひとり草刈りしている住民がいた。枯れた田んぼを見るとオイラだったらやる気もそぞろになってしまうが、ひとりでやりきっているのに頭が下がる。
カメラをズームにしてみると、草刈りしていたのは近所の女性だった。防寒をしっかりしているから汗をかいているかもしれない。わが家の畑はと言えば荒地状態のまんまだ。まだ手つかずの畑なのに、ここではもう畑の準備を始めているとは頭が下がるばかり。「恥ずかしい」と言いながらサッサと炬燵の世話になる。