スマップの木村拓哉と嵐の二宮和也とのビッグアーティストの競演が話題となった映画「検察側の罪人」(原田眞人監督)を観る。テンポが速く断片でしかストーリーを把握できなかったが、冊子のパンフでなんとかカバーする。ニノの巧さがだんだんと洗練されていくのがわかる。二面性を演ずる木村拓哉は初めての「悪役」らしい。
(画像は映画com)
脇役の松重豊・大倉孝二・酒向芳(サコウヨシ)ら犯人役の好演は、主演の二人を側面からフォローする役割を果たしている。ニノの取り調べシーンは迫真の演技となった。原作では検事役の拓哉が捕まるが、映画では結論を出さず、拓哉が怪しいとみたニノの雄叫びで終わっている。美術・建物ロケ・音楽も秀逸だ。
行政の文書改竄・障害者雇用の隠蔽・パワハラなど、公正であるはずの機関、そしてスポーツ組織の退廃など、オイラたちの周りには不条理で固められている。にもかかわらず、現実は何事もなく日々を過ごしている。その嘘を監督は告発しているに違いない。
政治家役で登場した平岳大(ヒラタケヒロ)は「それぞれの立場で<正義>の定義が変わってくる。すべてに白黒をつけたがる世の中で、一般的な意見を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、意見を持ち、行動することの大切さ」を感じてほしいと訴える。なるほど的確だ。
北海道地震で朝から終日このニュースだ。防衛予算や原発予算の肥大ではなく、防災予算を増額するべきであることがますます明白となった。