わが家はカマキリ軍団に占拠されてしまった。その記念なのか、戦勝記念なのか、カマキリサーカスが行われていた。筋肉痛のときときどき使う薬「アンメルツ」の上に乗ってから向かいの十数cm先にある図書に瞬間移動しようというわけだ。
ところがあと数cmというところで届かない。カマを伸ばすがなかなか成功しない。観客となってしまったオイラはつい応援してしまうが、声援はことごとく裏切られる。
むしろ気を許してしまうと上から落ちそうに何回かなった。場所は滑りやすい。それでもカマキリは軍団のメンツをかけて挑んでいく。その心意気が美しい。
ついに成功。どうだいと、こちらを向いて顔を傾ける。