昨日見た「ナガサキアゲハ」のすぐ近くに珍しい蝶が同時に来ていた。尾が長かったので「オナガアゲハ」とばかり思っていた。あとで画像を見たら、その体が橙色であるのがわかり、これは「ジャコウアゲハ」であることがわかった。
「麝香(ジャコウ)」とは、ジャコウジカから得られた香料で昔から貴重な生薬でもあった。ジャコウアゲハのオスの腹端からそんな匂いがするという。そういえば以前、このジャコウアゲハを育てるためにその食草である「ウマノスズクサ」も育てている方に会ったことを想いだした。オイラもそうしたいが、ウマノスズクサが絶滅危惧種で入手がむずかしそうだ。
関東ではジャコウアゲハを絶滅危惧種にしている地域もある。クロアゲハにも似ているので飛翔しているとわからないかもしれない。体がほっそりしていてメスは白っぽく、オスは光沢ある黒色というから、オイラの畑に来たのはメスということになる。
曼殊沙華にはナガサキアゲハ、紫蘇の花にはジャコウアゲハとお互いに棲み分けしていたようで、重なることはなかったのが興味深い。しかもジャコウアゲハは二頭いたのがわかった。最初に見たのが尾が切れていたものだった。一日で珍しい蝶を二種類も見られるなんてすばらしい、やっぱり長く生きているのがいいようだ。