わが家の入口近くに曼殊沙華が咲いている。そこに見慣れないアゲハが蜜を吸いにやって来ていた。後ろの翅にブルーが見えたのでカラスアゲハかなと思っていた。
しかしよく見ると、尾状突起がないことと肩のつけ根に赤い斑紋が確認されたので、これは「ナガサキアゲハ」であることがわかった。昨年も似たアゲハを見たがなかなか画像をとることができなかったことを想いだす。
蜜を吸うのに忙しいようでじっとしてはくれない。しばらくチャンスをうかがっていたがきれいな画は撮れず。「ナガサキアゲハ」は、シーボルトが長崎で最初に採集したことで名前がついたという。本来は南方の蝶だが最近の温暖化で北上している。いまはその指標種ともなっている。
翅の色が光の加減で緑・青・黒・白などに変わって見えるので、翅の色だけで同定するのは難しいことがわかった。ナガサキアゲハのオスは全体に黒っぽく、メスは白紋があり南下するほど白っぽさが強くなるという。2000年以降関東に進出してきたアゲハチョウだ。