わが畑の黄色い野草と言えば、雑草のポピュラーな「カタバミ」(カタバミ科)がまずあげられる。名前の由来は、夜になると葉をたたんで休眠したようすが、片方だけ食べられているように見えるということから、「片喰む」→「片喰み」となったという説が有力だ。
第二に、畑でひときわ目立ってるのは、「トロロアオイ」(アオイ科)の大輪だ。花はエディブルフラワーとして食用になる。栄養価も高いと言われるが、一日花なので市場には出回らない。根っこの粘りは和紙にも利用されている。
第三に見られるのは、ツル植物の「ヤブツルアズキ」(マメ科)だ。小豆の祖先植物として縄文時代から利用されているらしい。成熟した実は小豆の三分の一ほどで色も黒いが、味は小豆と同じだという。食べるにはかなりの量を集めなければならないし、成熟すると種が四散してしまうのが課題という。
わが畑の野菜の黄色い花なら、カボチャ・トウガン・オクラが咲いているが、そろそろ終わりを告げてきている。秋が急速な勢いで畑も家の空気も浸透圧をかけてきている。