1990年(平成2年)に出版された『佐賀の野草』(貞松光男/佐賀新聞社)の「キキョウ」の項には、次のように記されている。
やや高いところの草原に生える。そんなところの道端近くに咲いているのを見るとついうれしくなる。よくもまあご無事で、というわけだ。しかし、明日の生命はわからない。今日までの無事を祝ってあげたいわけである。だれだって、こんな美しい花を見たら、手折りたくなる気持ちを抑え切れないの . . . 本文を読む
5月8日(日)に、登吾留山でシライトソウを見た後、
実は、別の登吾留山の“蘭、らん、ランの森”に、
キンラン、ギンラン、エビネラン、サイハイランなどを見に行ったのだった。
そのことを書かないでおくのは、少し勿体ないかなと思い、
今日、出勤前に、ちょっと書いておこうか……という気になった。
その前に、
みなさんは、「花目」(はなめ)という言葉をご存じだろうか?
山仲間の言葉なので、
辞書などには載 . . . 本文を読む
一年が経ち、
またシライトソウに逢える季節が巡ってきた。
私は、この時期を心待ちにしていたのだ。
今日は、こんな所から入って行くことにしよう。
時期的に少し早いかなと思っていたが、
シライトソウはすでに咲き始めていた。
おどろくほど群れ咲いている。
顔を出したばかりの小さなシライトソウもたくさんあり、
正直、足の置き所に困る。
「足の踏み場もない」とは、まさに、このことだ。
. . . 本文を読む
今日(4月24日)は、朝から雨が降っていた。
天気予報では、午後から回復するとのことなので、
午後から山へ行くことにした。
午前中に、やらねばならない用事を済ませ、
一旦、家に帰り、山歩きの準備をし、
登吾留山へ向かった。
〈もうそろそろキンランが咲いている頃ではないか……〉
と思い、キンランが群れ咲く山へ行くことにしたのだ。
快晴とはならなかったが、
時折、陽も差し、新緑が美しかった。
. . . 本文を読む
今日は登山の予定はなかったのだが、
あまりに天気が良かったので、
登吾留山へ春の花を探しに行ってきた。
今日は朝から良く晴れている。
でも、この登吾留山は、登る人もいないようで、
ひっそりとしている。
私ひとり、ゆっくり登って行く。
静かだ。
低山なので、それほど時間を要せずして山頂へ。
眺めを楽しむ。
いいね~
それでは、今日出逢った春の花たちを紹介しよう。
登山口にはツ . . . 本文を読む
冬だというのに、暖かい日が続いている。
年末にはフクジュソウ開花の知らせがあったし、
年明け早々にはマンサク開花の情報が飛び込んできた。
「びっくりぽん!」である。
早春の花の開花時期が、
例年より1~2ヶ月も早まっているような気がする。
だとするならば、
佐賀県で(いや、九州で)、バイカイカリソウが真っ先に咲くあの場所では、
もうすでに開花しているのではないか……
そう考えると、
居ても立っ . . . 本文を読む
すみません。
またまた登吾留山です。(笑)
毎年、この時期になると、訪れている登吾留山。
目的は、シライトソウ。
くじゅうなどに行けば、普通に見られる花であるが、
佐賀県では、おそらく、この山でしか見られないのではないか……
貞松光男著『佐賀の野草』(佐賀新聞社)には、次のように記されている。
薄暗い林の中の細い谷川に沿って歩いていくと、それは山道の長さ50メートルくらいの範囲に点在していた . . . 本文を読む
3年前(2012年)の4月16日から18日の3日間、
「ゼロ to ゼロ」屋久島単独完全縦走(←クリック)をした。
素晴らしい3日間で、
今でも思い出すとニヤニヤしてしまうほど、
幸福感に満たされた完璧な縦走であった。
この縦走時、
サクラツツジに出逢った。
雨に濡れたサクラツツジは清潔な色気があり、
その美しさにすっかり魅了されてしまった。
屋久島から帰って、
サクラツツジについて調べ . . . 本文を読む
九州でユキワリイチゲの花を見ることのできる場所は、
それほど多くはない。
すぐ思いつくのは、○池○○や、○○神社あたりか……
数ヶ月前、
「大分県の登吾留山にユキワリイチゲの群生地がある」
との情報を得た。
初耳だったので、
その登吾留山の名で検索してみると、
それらしき情報はまったく出てこなかった。
その登吾留山にユキワリイチゲが咲くことは、
ほとんど知られていないようだった。
その話をヤスさん . . . 本文を読む
ヤスさんから、
「10月1日(水)は午後から仕事ですが、午前中にぜひ山に登りたいです」
とのメールが届いた。
さて、どこの山にしようか……
思案した結果、
ダンギクの咲く登吾留山に決めた。
(ダンギクはクマツヅラ科の多年草で、日本の九州西部、朝鮮西部から中国、台湾の暖温帯や亜熱帯に分布する)
ついでに、ナメラダイモンジソウも愛でてくることにしよう。
登吾留山まではそう時間もかからないし、
朝早く出 . . . 本文を読む