XX(エクスクロス) ~魔境伝説~
2007年/日本
今年の日本映画のベスト(?)
総合 90点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
今年上映された日本映画を全て観たわけではなく、全てを観れるわけもないのだから‘恐らく’という前提を付けざるを得ないわけだが、この作品は今年上映された日本映画の中でベストの1つと断言してもかまわないだろう。
‘X’というのは‘クロス’という意味である。この作品には2つのクロスがある。
1つ目は人を信じるしおりと人を信じない村人たちとの‘クロス’。2つ目は人を信じない愛子と人を信じるレイカとの‘クロス’。話の展開はこの2つのクロスという名の諍いが平行して描かれる。そしてラストでこの2つの‘クロス’がクロスすることで観客はしおりと愛子の間で友情が‘生まれる’瞬間を目撃出来る。昨今の日本映画において病気を通じて出来合いの友情を見せられてきた観客にはこの作品の友情のあり方は同じ友情でも新鮮に映るに違いない。
内容のみならずこの作品には映像の工夫も見られる。村人たちの不自由な足と対照的に映し出される鈴木亜美の力強い足と松下奈緒の美しい足。足に対するフェティッシュさの高揚感がラストシーンにかけて上手く描けていると思う。
あのような役をさせると小沢真珠の右に出る者はいないということが確認出来る。
それにしても土曜日の映画の日、初日の1回目に私はこの作品を観に行ったのだが、観客は私を含めて6人だった。これほど良い作品なのにこの入りはどうなのだろうか? 一般的に日本のホラー映画は難解でつまらないというイメージがついてしまっているからだろうか? しかしこの作品は笑いの壺もしっかりと押さえており最後の最後まで笑える。少なくとも『椿三十郎』よりも面白いはずだが。
亀田大毅、開き直り反省なし会見「ほっといて」(夕刊フジ) - goo ニュース
亀田大毅の会見にしても朝青龍の会見にしても何故か記者の質問が緩かった
ことしか印象に残らず、結局原因はあやふやなまま終わってしまったようにしか
見えないのだがあれでよかったのだろうか? スポーツ記者はもうスポーツ自体に
興味がないのかもしれない。正確に言うとスポーツ自体のネタでは商売にならない
と諦めているようだ。だから亀田や朝青龍など読者が食いついてくるようなネタの
提供者に辞められては困るので、腫物に触るような扱いになってしまうのだ。