MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『特集:若松孝二・大レトロスペクティブ』 0点

2008-04-04 23:23:56 | goo映画レビュー

特集:若松孝二・大レトロスペクティブ

-年/日本

ネタバレ

あくまでも2作品を観ただけのレビュー

総合☆☆☆☆☆ 0

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 今回21作品も一挙に上映されていたにもかかわらず、結局『現代好色伝/テロルの季節』と『裸の銃弾』しか観ることができなかったが、気にかかったことがあるのであえてレビューを記しておきたい。
 恐らく若松孝二監督のモチーフは「ありもしないものを追い求める時は1人で」ということではないのだろうか? 『テロルの季節』の主人公のテロリストは彼を監視している公安警察を欺き、彼を訪ねてきた仲間の語るマルクスやトロツキーによる革命論をも一蹴し、同棲している2人の女性の子供が欲しいという要求も拒絶して、完全に孤立してからダイナマイトを体に巻いて羽田空港で自爆する。『裸の銃弾』においても殺し屋の主人公が仲間を裏切って愛する女性まで撃ち殺してまで追い求めていたのは最後まで覚醒剤ではなく小麦粉だった。
 しかしどうしても観ていて気になることは演出の仕方である。例えば『テロルの季節』において公安警察の刑事2人が主人公の住む部屋に盗聴器を仕掛けて、傍受するために向かいのアパートの住人の一室を一週間以上借りるのであるが、そこに住んでいる世話好きな女性に対する不満を2人が口にする時、明らかに2人の声は隣の部屋にいるその女性に聞こえてしまうくらいの声の大きさで喋っているのである。部屋を借りているのだから悪口をいうときは必ず相手に聞こえないように小声で喋らなければならないはずであるから、演出の失敗といわざるを得ない。「カレーライス」のギャグも「マタゲナイ」のギャグも完全にスベっていた。『裸の銃弾』においても主人公が久しぶりに会う昔の恋人とベッドの上で向かい合う時の主人公のアップの顔の照明の当て方が左右逆になってしまっていたし、ラストの銃撃戦で殺し屋である主人公が自分の拳銃の残り弾を数えていないということはありえないだろう。いずれも予算の問題とは関係がない。
 明らかな演出の失敗など滅多に見ることはないのだが、今回たまたま観た2作品ともに演出の失敗が見つかるということは、要するに監督の力量がそのレベルなのだと思われてしまっても仕方無いであろう。良く言えばタランティーノ好みの作風である。色彩の使い方の特異さは高評価されるべきであると付け加えておきたい。
 誤解のないように書いておくと『裸の銃弾』においてラストは主人公によって女性は撃たれ、‘逃げられた’のは階段を滑り降りていく現金の入ったアタッシュ・ケース自体だけである。


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長寿の“のび太君”

2008-04-04 07:59:06 | Weblog

「年金天引き」凍結法案 野党4党が検討(朝日新聞) - goo ニュース

 この件に関する福田首相は「これまで社会に尽くして下さった高齢者の方々を

しっかりと支えていく制度だ」と言ったそうだが、明らかな間違いがある。「高齢者の

方々をしっかりと支えていく制度」であるということは支えられる高齢者以外の人々

によってなされるという前提がなければならないはずなのだが、実際その財源は

高齢者が貰うべき年金から天引きされるのであるのだから、結局は高齢者が自ら

支えていかなければならない制度であり、高齢者に対して何の敬意も感じられない。

それは「末期医療」という言葉の連想から、この制度を思わず「“後期”高齢者医療

制度」と名付けてしまったことで明らかである。これでガソリン税を再徴収するような

ことになると混乱は必至である。


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