ヒットマン
2007年/アメリカ
深みを装うだけの浅はかさ
総合
50点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
元々ヴィデオゲームのキャラクターを映画化したものであるのだから、細かいことは気にしないでバイオレンスアクションを観て楽しめばいいのではあろうが、それにしても不思議な設定である。
主人公のエージェント47はアフリカ北西部のニジェール共和国出身であるが、ニジェール共和国はイスラム教がメインであるのだから、オープニングでカトリック教会の聖母マリアへの賛歌「アヴェ・マリア」が流れることが理解できない。
エージェント47は宗教を通して愛の意味を知り、インターポールの捜査官であるホイッティアの部屋に夜中に忍び込み自分と同じように人に銃を向ける捜査官に対して正義の意味を糺す。簡略して言えばホイッティアは自分の愛する人を守るために戦うのが正義だと答えるのであるが、問いが大きい割には答えがありふれていて説得力がない。あえて宗教を絡めているのだが、見掛け倒しに終わってしまっている。
ニカとかかわりながらエージェント47は愛することを知るのではあるが、絡みがぎこちなくてここでも説得力がなく『レオン』には遠く及ばない。
ラストシーンはニカがぶどう園のパンフレットを見るシーンである。宗教的観点から見ればぶどう園はヨハネ福音書15章5節「ぶどうの木と枝」の物語を想起させようとしているのだと思われるが(エージェント47が木として清い枝であるニカを守り、枝は多くの実を結ぶ)、内容に踏み込むような描き方はなされていない。それにここでもまだニカを暗殺しようとしているヒットマンがいる設定になっているがこの時点では全てチャラになっているはずなのだから、明らかに物語が破綻している。リュック・べッソンが関わる作品は何故か大抵内容が薄くなってしまう。
唯一物語の構築に関して工夫が見られる部分は、前半で本物の方の政治家ミハイル・ベリコフを銃殺して偽のミハイル・ベリコフを利用しようとした代わりに、ラストでは偽のエージェント47を殺して本物のエージェント47を生きさせる対照性くらいだろう。
福田首相、10年前にがん手術か(読売新聞) - goo ニュース
この人の一国の首相としての緊張感の無さは驚嘆に値する。余計なことはよく
喋るのに肝心なことは歯切れが悪い。先日も「道路族というような人がいるんですか
ねえ? 道路族と決め付けるのは良くないですよ」と呑気なことを言っていたが、
私はこの発言を聞いた時に、この人は改革をする気が全く無いことが分かった。
道路族という人がいるから国交省は財政面で潤っているということは福田は知って
いるのではあろうが直視して改革しようとするだけの勇気がないのである。福田が
首相である限り日本が良くなる可能性は全く無い。