紀元前1万年
2008年/アメリカ
「約束された人生」のつまらなさ
総合
0点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
私は基本的には映画において時代考証などどうでもいいと思っている。所詮映画は作品内でリアリティーを作っていかなければならないからである。しかしながら残念なことにそれでもこの作品は鑑賞するに値しない。
作品の冒頭、主人公のデレーは勇敢ではないことを自分で認めたはずである。つまり物語の基本的なセオリーからすればこの物語は主人公デレーの人間的成長が描かれる‘ビルドゥングスロマン(教養小説)’になるはずである。ところがその後のデレーは自分の勇敢さで困難を切り抜けるのではなく全て他者の勇気で切り抜けるのである。彼の父親の勇敢さがあってこそデリーは他民族とコミュニケーションが取れるわけであり、クライマックスの敵との争いの勝因もライバルのカレンの自己犠牲によって成り立ち、エバレットが生き返るのも巫女が代わりに犠牲になったからである。特にカレンなどは犠牲になった後のフォローもなかった。ラストで言われるように最初から‘約束された人生(Promised Life)’を持っているような‘ヒーロー’に対してどのように共感しろというのだろうか? デレーは人生をナメている。
かと言って、映像に迫力があるのかというと、あれほどマンモスが出てくるにもかかわらず全く力強さが感じられない上、原始時代の設定のため映像の美しさが楽しめるわけでもない。
私のレビューはいつも点数が甘いため、至って評判が悪いのだが、この作品にかんしては評価する素材がどこにも見つからなかった。監督がローランド・エメリッヒだからといって、と言うよりもローランド・エメリッヒだからこそ勘弁も容赦もしないのである。
NEXT-ネクスト-
2007年/アメリカ
初恋の威力
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
この作品がポンコツB級映画扱いされていることに驚かされた。
「2分先の未来が見える」クリス・ジョンソンが見える未来は彼自身がかかわる未来だけである。そして本人も言及していたと思うが、恋人になるリズのことだけは何故か2分という制限がなくなるという意味は、自分の利益が関わると欲で才能が出せなくなるが、愛する人のためならば制約されていた才能が開花するということであり理に適っている。恵まれない幼少期を送り、他人を信じられなくなっていたクリスはリズが気になってしょうがないのだが、そのようなリズに対する想いが‘愛’というものだとは分からなかったのだろう。そしてテロの後、目覚めたクリスはその時初めて自分がこれほどの予知才能を隠し持っていたことを知るのであり、それはリズに対する愛情をもってこそ成されるのだと知るのである。
だから私が疑問に思うのはラストシーンである。クリスがあそこまで予知できたのはリズが事件に巻き込まれていて、なんとしてでも彼女を助けたいという思いからであろう。だからFBIに協力してリズを助けようとする。それは勿論リズだけではなく、アメリカ国民をも助けることにもなるわけである。自分勝手に生きていたクリスが他人を愛することを学び、やがてそれが人類愛へと進化していく過程が描かれているということは理解できるのだが、最後にリズを置いていってしまうところが分からない。リズがかかわっていても最後に予知を間違えてしまったのだから、愛する女性を巻き込みたくないという気持ちは分かるのだが、あえてリズが事件に深くかかわらなければクリスの予知の精度は間違いなく落ちてしまうであろう。残念ながらオチが甘いのである。それともクリスはまだ愛をナメているのか?
西村主審が大分選手に暴言「死ね」/J1(日刊スポーツ) - goo ニュース
西村雄一主審は上本大海選手に対して「うるさい! お前は黙ってプレーしておけ
死ね!」と言ったそうだ。西村主審の言い訳を予測してみよう。例えば「私はお笑い
コンビのブラックマヨネーズのファンで小杉のギャグを使ってしまいました」と言える
が、残念ながら小杉のそのギャグはそれほど知られていない。「私が言ったのは
『死ね!』ではなくて『し~ね(静かにね)』です」というのはどうだろうか? しかし
その後に「イエローカードを出すぞ」と恫喝してしまっているので、何を言っても無駄
なんだろうね。