MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

余計なお世話?

2008-05-08 09:06:18 | Weblog

「手つかずと食べ残し、違う」船場吉兆の湯木社長(朝日新聞) - goo ニュース

 「手つかずの料理は食べ残しとは違う」と湯木佐知子社長は強弁していたそうだ。

それに対して芸能レポーターが執拗に手つかずの料理と食べ残しの類似性を強弁

していたが、たぶんそれは余計なお世話なのだろう。吉兆といえば高級料理店で

あり、そこに来るお客さんも舌の肥えた人たちのはずである。料理の味が悪ければ

すぐにクレームをつけるであろう。例えば、一般人は普通のワインと高級ワインの

違いが分からず、高級ワインを不味いと感じる時があるだろう。つまり手つかずの

料理と食べ残しの微妙な違いなど私たち一般人には分からないということであり、

顧客は逆にそのようにして出される“美味い料理”を求めているはずなのだ。


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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 100点

2008-05-08 00:20:59 | goo映画レビュー

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

2007年/アメリカ

ネタバレ

家族ゲーム

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 1898年から20世紀初頭のカリフォルニアを舞台に、しがない鉱山労働者ダニエル・プレインビューが石油採掘によって富と権力を手に入れていく姿が描き出されていることは間違いないのではあるが、それだけではないからこそこの作品は傑作と言われているのであろう。
 この作品のサブテーマは良い家族に恵まれなかった男が理想の家族を作ろうとするのではなく、あえてそのような家族というものを拒絶して生きようと試みる‘冒険’であろう。振り返ってみれば彼の息子のH.W.は本当の息子ではなかったし、ダニエルを訪ねてきた弟も本当の弟ではなかった。ダニエルは2人を無下にはしない。外見上は家族のように振舞うがそれはあくまでもビジネスとしての付き合いである。ライバルの石油会社の社長に家族のことを訊かれることをダニエルがあれほど嫌うのは、ダニエルの家族に問題があるからというよりも、ダニエルが家族という概念自体を嫌悪しているからであろう。
 ダニエルの一番の強敵はイーライであろう。彼は教会の神父である。つまりダニエルにとって彼はやたらと‘ファミリー’を作りたがる親玉(ファーザー)である。ここでもダニエルは一度はビジネス上の付き合いで入信したりするのだが、結局ラストでイーライを殺してしまう。だからダニエルが最後に言う「終わった」というセリフは、成人したH.W.にも去られた彼がそれまで葛藤を伴って続けていた‘家族ゲーム’の終焉を告げているように感じるのである。


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