MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『靖国 YASUKUNI』 50点

2008-05-07 23:35:03 | goo映画レビュー

靖国 YASUKUNI

2007年/日本=中国

ネタバレ

テーマに負けたのか?

総合★★☆☆☆ 50

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 このように多大なバッシング~(by エド・はるみ)を浴びている作品に対してはあらゆるレトリックを駆使して擁護したくなる性質ではあるのだが、残念ながらこの映画はドキュメンタリー作品として粗が目立つ。
 刀匠刈谷直治の「靖国刀」の鋳造を介して靖国神社の歴史を描き出そうという意図は理解できるが、リ・イン監督は刀匠から上手く話を引き出せていない。刀匠に監督が逆に質問されていては本末転倒ではないのか?‘百人切り競争’の話の信憑性をはっきりさせたかったのだろうが、それならば刀匠に訊くのではなく、実際現場にいたであろう元軍人に訊いた方がはっきりするはずなのだが、何故監督がそのようにしなかったのか疑問である。台湾の女性にはインタビューしていたが、貴重な素材となるであろう靖国神社にいたアメリカ人にも、戦没者追悼集会で君が代斉唱を妨害しようとした2人の若い日本人(?)にも何故個別にインタビューしなかったのかも理解できない。何よりも問題なのはラストシーンが既成の映像でまとめられてしまっていることである。私は「反日映画」の存在を否定するつもりがないので、でっち上げの写真が使われているなどというケチなことを言うつもりはない。ただラストシーンを既成の映像に頼ってしまうということにドキュメンタリー映画の作家としての矜持が感じられないのである。何故自身が撮影する映像で勝負をしないのか? それは靖国神社に対する、そして刀匠に対する熱意の無さにつながり、作品の視点が戦争自体にぶれていってしまい作品を中途半端なものにしてしまっているのだ。結末の映像を最初から決めてしまっているのではドキュメンタリーを制作する意味がない。
 だから稲田朋美自民党衆院議員も有村治子自民党参院議員も心配する必要など全くなかったのである。むしろ文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の助成金をこの作品に出したことは、日本文化の懐の深さをアピールできたということで良かったくらいであろう。目下私が心配しているのは本物の傑作が誰にも分からないように闇に葬られているのではないのかということである。


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努力は無駄だったというのか?

2008-05-07 00:05:07 | Weblog

大食い番組やメガ食品ブーム、日本の食文化はこのままでいいのか(ニュース畑) - goo ニュース

 一体何が問題なのか全く理解できない。戦争が終わってしばらくの間日本人は

みんなその日食べるものにも事欠いていたはずである。当時ひもじい思いをして

いたけれど、お腹いっぱい食べられるようになる日を夢見て必死になって働いて

きたはずである。そして世紀も変わった現在、努力が実った結果私たち日本人は

そのような夢を現実のものとして毎日のようにお腹いっぱい食べられるようになり、

我々が食べたくても食べられない量を食べてくれるフードファイターと呼ばれる

人たちを見ることができるほど裕福になったのではなかったのか? 努力の結果

裕福になったのに何故後ろめたさを感じるのかが分からないのである。私たちは

食べ物を粗末にしているわけではないのだ。


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