原題:『The Curse of La Llorona』
監督:マイケル・チャベス
脚本:ミッキー・ドートリー/トビアス・イアコニス
撮影:マイケル・バーゲス
出演:リンダ・カーデリーニ/マデリーン・マックグロウ/ローマン・クリストウ/マリソル・ラミレス
2019年/アメリカ
悪霊に対する対処について
『リング』(中田秀夫監督 1998年)のホラー映画における影響力は絶大なもので、例えば、本作であれば貞子にあたるラ・ヨローナは白いドレス姿の悪霊となって現れたりするのだが、逆に彼女の死の原因は夫の浮気で嫉妬に狂った彼女が子供を溺死させた場所が川縁で、『貞子』(中田秀夫監督 2019年)の主人公の秋川茉優が貞子に憑りつかれた弟の和真を助けようとする場所は海岸近辺の洞窟の中の水たまりなので、時代設定は1973年と現代という違いはあるが、似てきたりしているのが不気味だったりする。
しかし娯楽として観賞するのであるならば、憑りつかれた悪霊に何も対処しようがないよりかは、本作のように悪魔祓いの祈祷師(エクソシスト)による攻防がある方が楽しいような気がする。