MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Complete Control」 The Clash 和訳

2021-04-10 12:19:57 | 洋楽歌詞和訳

The Clash - Complete Control (Official Video)

 ザ・クラッシュの「コンプリート・コントロール」を和訳してみる。因みに歌詞の「リモート・コントロール(Remote Control)」とは彼らの前作のシングル曲で、バンドメンバーに無断でレコード会社側がリリースしたことを歌っている。つまり彼らはこの曲を通じてレコード会社に文句を言っているのだが、だからと言って彼らはレコード会社を移籍したわけではなく、個人的にはビジネス臭が漂う怪しい逸話だと思っている。以下、和訳。

「Complete Control」 The Clash 日本語訳

「リモート・コントロール」をリリースしろと奴らは言ったが
俺たちはそのレコードレーベルを貼って欲しくはなかった
「アムステルダムにツアーへ行け」と奴らは言った
大衆には笑われたが音楽雑誌は熱狂していた
本当に賢い奴とは
完全支配するやつだ
笑わせるぜ

最後のツアーで
俺の仲間たちは中に入れなかった
俺が裏口を開けていても彼らはまた追い出されるんだ
どのホテルでも俺たちはルールに縛られた
当事者が念を押しに来る
俺たちが何か悪いことでもしたのか?
完全支配がこの曲にさえ及ぶんだ

おまえは俺のギターヒーローだ

俺たちがその紙切れにサインすれば
損得を考えず芸術的な自由を得られると奴らは言った
「とりあえず稼いで心配事は後にしよう」
というのが奴らの言い分だった
俺が理解することはあり得ない
完全支配
おまえのもう一方の手を開いて見せろよ

俺がおまえたちを信じていないのに
何故おまえたちが俺を信じる義務があるんだ?
ニュースはあっという間に広がる
奴らは汚いだの
奴らは堕落しただの
奴らは「一発屋」だの

これは一般市民(Joe Public)の声明だ
俺は体も心もコントロールされている
ここにはおまえたちの私腹によって成された
おまえたちの「シマ」に最高のロッカーたちがいる
向かってこいよ

完全支配
完全支配

俺たちはロックンロールを手に入れた
俺が蹴って戦って対立しなければならないのは
おまえたちのことだからな
蹴らなければ気がすまない


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「Major Tom (Coming Home)」 Peter Schilling 和訳

2021-04-10 00:59:06 | 洋楽歌詞和訳

Peter Schilling - Major Tom (Coming Home) (Official Video)

 ピーター・シリングの「メジャー・トム」(1983年)を和訳してみる。

「Major Tom (Coming Home)」 Peter Schilling 日本語訳

一機でここで
その船は待機している
全装置異状無し
「確かなのか?」
管制室に確信は無いが
コンピュータは証拠を示し
中断する必要はなく
カウントダウンが始まる

夢中になって見つめながら
乗組員は確信している
チャンスはもう無い
全ては上手くいっている
緊張をほぐしながら
カプセル内で体を起こして
「僕に一杯おごってくれよ」と
トム少佐は冗談を言う
カウントが続く

4,3,2,1,
僕たちの背後に地球
あてどなく移動しては落ちる
無重力で浮きながら
家を呼ぶ

2番目のロケットが切り離され
今僕たちは軌道に乗る
安定装置が起動し
完璧に機能し
要請されたデータを収集し始めている
「全てが為された時
どのような作用を及ぼすのだろうか?」
トム少佐は考えている

地上管制に目を向けると
トラブルが発生している
「エンジンを全開にせよ」
応答無し
「トム少佐
聞こえますか?
補助エンジンを点灯せよ
こちらはスタンバイ完了」
応答無し

4,3,2,1,
僕たちの背後に地球
あてどなく移動しては落ちる
無重力で浮きながら
家を呼ぶ
成層圏に突入する際の最後のメッセージ
「妻に愛していると伝えて欲しい」
それだけだった

船の遥か真下
世界は悲嘆にくれている
誰も実感していないが
彼は生きている
誰も理解していないが
トム少佐には分かっている
「今その光が命じている
ここが僕の家なんだ
僕は家に帰ってきたんだ」

僕たちの背後に地球
あてどなく移動しては落ちる
無重力で浮きながら
家に帰ってくる

僕たちの背後に地球
あてどなく移動しては落ちる
無重力で浮きながら
家に帰ってくる

 言うまでもなくこの曲はデヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」(1969年)のアンサーソングであるが、ストーリー設定が変わっていないので、より『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』(スタンリー・キューブリック監督 1968年)に寄せたピーター・シリング的解釈で、「家」とは「スター・チャイルド(Star Child)」だと思う。以下、和訳。

「Space Oddity」David Bowie 日本語訳

地上管制からトム少佐へ
地上管制からトム少佐へ
プロテインを飲み、ヘルメットを装着せよ
地上管制からトム少佐へ
カウントダウン開始、エンジン始動
点火装置をチェック、神の愛は君とともにある
地上管制からトム少佐へ、君は見事に目標を達成した
新聞社が君の来ているシャツについて知りたいそうだ
準備が整ったらカプセルを切り離す時間だ
トム少佐から地上管制へ、ドアを超えているところだ
すごく妙な感じで浮かんでいる
今日は星が全然違って見えるよ
僕は世界のはるか上のブリキ缶に座っている
地球は青く、僕ができることは何もない
100,000マイルも超えてきたけれど、気分はすごく安定している
僕の宇宙船は行くべき方向を知っているようだ
妻に僕が心底愛していると伝えてください
彼女は分かっていると思うけれど

地上管制からトム少佐へ、君の回線は死んでしまった、何かがおかしい
トム少佐、聞こえるか?......
僕は月のはるか上のブリキ缶に座っている
地球は青く、僕ができることは何もない

David Bowie – Space Oddity (Official Video)


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