MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

2017-02-16 00:56:12 | goo映画レビュー

原題:『Miss Peregrine's Home for Peculiar Children』
監督:ティム・バートン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
撮影:ブリュノ・デルボネル
出演:エヴァ・グリーン/エイサ・バターフィールド/サミュエル・L・ジャクソン/ジュディ・デンチ
2016年/アメリカ

なかなか巧みにならない日本の描写について

 登場人物たちの造形の巧みさはさすがティム・バートン監督と思わせる上手さなのだが、どうも前半のストーリーテリングの遅さを挽回するかのような後半の怒涛の展開にバランスの悪さが生じ、それは「ループ(loop)」とそれ以外の世界を描き分けているのかもしれないのだが、ラストの主人公のジェイク・ポートマンとエマ・ブルームの再会に余韻が感じられない。
 だからエマに再会するためのジェイクの世界一周の旅はとても慌ただしく、却って気がつかれなくて良い点もあり、例えば、日本に立ち寄ったジェイクはプリクラを撮るのであるが、そのプリクラ機も含めた日本はやはりどこか中華風で、だから『王様のためのホログラム』(トム・ティクヴァ監督 2016年)だけが特別酷いという訳ではないということだけは言い添えておきたい。
 本作のエンディングテーマであるフローレンス・アンド・ザ・マシーン(Florence + The Machine)の「Wish That You Were Here」という名曲を和訳しておきたい。

「Wish That You Were Here」 Florence + The Machine 日本語訳

私は全てを置いて去っていこうと試みてはいるけれど
目が覚めると全てが私のそばにあった
私は信じてはいないけれど
様々な感情も一緒に旅をするということは真実なんだと思う
ほら、また旅をしてきた感情が私の胸にたどり着く
私の呼吸に合わせることは難しいけれど
私は変化の兆しをなんとか捉える

あなたはいつだって私の心の中にいる
あなたはいつだって私の心の中にいる

私は決して独力でやることをためらわなかった
私の中で何かが壊れて
あなたがいる家に帰りたかったけれど
あなたに近づけば近づくほどあなたがますます遠くに感じる
私は歌いながらあなたを求めている
穏やかな風に乗って私の歌が届けば良いと思う
歌があなたを包み
あなたの耳元で囁き
あなたがいなくて寂しくて
あなたがここにいてくれれば良いのにと歌うのだ

もしも家にいたならば
手放さなければならないものがたくさんあることに私は気づかないだろう
いつでもあなたは姿を消してしまうけれど
まだ私は光の中にあなたを見つけ出す
あなたを巡って影たちが戦い合う
それは美しいけれど
目の前で繰り広げられる闘争なんだ
私はタイムトラベルを止めなければならない
あなたはいつだって私の心の中にいる

あなたはいつだって私の心の中にいる
あなたはいつだって私の心の中にいる

私は決して独力でやることをためらわなかった
私の中で何かが壊れて
あなたがいる家に帰りたかったけれど
あなたに近づけば近づくほどあなたがますます遠くに感じる
私は歌いながらあなたを求めている
穏やかな風に乗って私の歌が届けば良いと思う
歌があなたを包み
あなたの耳元で囁き
あなたがいなくて寂しくて
あなたがここにいてくれれば良いのにと歌うのだ

私たちは全員私たちを守ってくれる何かを必要とする
鷹や雲や十字星に乗るんだ
寄せては返す波の間で私たちはみんな言葉を無くした

私は決して独力でやることをためらわなかった
私の中で何かが壊れて
あなたがいる家に帰りたかったけれど
あなたに近づけば近づくほどあなたがますます遠くに感じる
私は歌いながらあなたを求めている
穏やかな風に乗って私の歌が届けば良いと思う
歌があなたを包み
あなたの耳元で囁き
あなたがいなくて寂しくて
あなたがここにいてくれれば良いのにと歌うのだ

あなたがここにいてくれれば良いのに
あなたがここにいてくれれば良いのに
あなたがここにいてくれれば良いのに

Wish That You Were Here (From “Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children”)


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