（２０２０年１１月７日付毎日新聞朝刊）
お笑い芸人のほんこんが６日にツイッター上で、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリが２０２０年１１月５日にツイッター上で「とてもバカげている。ドナルドは怒りを上手く制御できないための治療に努めて、それから友だちと一緒に良い感じの映画を観に行くべきね。冷静に、ドナルド、冷静に（So ridiculous. Donald must work on his Anger Management problem, then go to a good fashioned movie with a friend! Chill, Donald, Chill!）」と投稿したことに、「トランプ大統領は落ち着いてると思うがそれより目上の方にそんな物言いは？」とマナーを指摘しているのだが、この文章はドナルド・トランプがグレタ・トゥンベリに対して２０１９年１２月１２日に「とてもバカげている。グレタは怒りを上手く制御できないための治療に努めて、それから友だちと一緒に良い感じの映画を観に行くべきだ。冷静に、グレタ、冷静に（So ridiculous. Greta must work on her Anger Management problem, then go to a good fashioned movie with a friend! Chill Greta, Chill!）」という投稿したことに対する、いわゆる「被せ」である。
例えば、ほんこんが「おまえ、もう少し仕事頑張れや」と若手芸人に言ったとして、その若手芸人が「おまえもな」と「被せ」てきたら、「俺は頑張っているがそれより目上の人にそんな物言いは？」と説教するのであろうか？ ベテランになってつまらなくなった芸人は間違いなく「マジメ」になってしまった者である。
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