原題:『ある閉ざされた雪の山荘で』
監督:飯塚健
脚本:飯塚健/加藤良太
撮影:山崎裕典/初野一英
出演:重岡大毅/間宮祥太朗/中条あやみ/岡山天音/西野七瀬/堀田真由/戸塚純貴/森川葵
2024年/日本
推理小説の映画化の是非について
原作の小説と映画のストーリーは変更しているらしく、確かに映画のストーリーは辻褄が合っていないということを書こうと思うのだが、推理小説ということでネタバレはなるべく避けるように書いてみるつもりではある。
ある閉ざされた雪の山荘に集合したのは、同じ劇団「劇団水滸」に所属している本多雄一、雨宮恭介、田所義雄、中西貴子、元村由梨江、笠原温子の6人と「部外者」の久我和幸である。4日間の合宿オーデションなのであるが、何故か翌日に笠原温子が失踪し、次の日には元村由梨江が失踪し、次の日には雨宮恭介が失踪してしまうのである。しかし既にここで違和感を感じるのは久我和幸と田所義雄と中西貴子が用心のために一晩一緒の部屋にいたのに、何故雨宮だけが除け者にされたのかということで、除け者になるのならば寧ろ「部外者」の久我の方であろう。
これ以上書くとネタバレになってしまうのでここで止めておくが、ストーリーの展開から勘案するならば、彼らに手渡される小説はアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』よりも、同じクリスティーの『オリエント急行殺人事件』の方が相応しいと思うのである。
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