MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

政権の末期

2008-10-21 00:46:20 | Weblog

首相がスーパー視察 生活者目線をアピール(共同通信) - goo ニュース

 いくら麻生が「自分は生活者目線を持っていますよ」とアピールしても私たちに

してみれば嫌味にしか見えない。要するに大金持ちが庶民がどのような生活を

しているのか物珍しそうに見学に来た程度にしか見えないのである。麻生は漫画を

引き合いに出して若者にもアピールしていたが、この人はどうしてもお坊ちゃま気質

が抜けないため、上から目線のままで共感が持てないのであるが、本人がその

ことに気がついていないので自分のパフォーマンスを上手いと勘違いしている節が

ある。でも末期の政権というものはこのように何をやってもダメなのだろう。


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『僕らのミライへ逆回転』 80点

2008-10-21 00:27:16 | goo映画レビュー

僕らのミライへ逆回転

2008年/アメリカ

ネタバレ

リアルな‘疑史’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 常識で考えれば主人公のマイクとジェリーが作っているような程度のリメイクでヴィデオをレンタルした人たちが満足するとは思えないのだが、ハリウッド大作を‘おちょくる’という意味では理解できなくもない。つまりあまりにも作品が巨大化すると身近に感じられなくなるということである。映画を初めて作る時、観る時の心のときめきが失われているように感じるのである。やがてマイクとジェリーはそのヴィデオ店が出生地であると言われているジャズピアニストのFats Wallace(Fats Waller)の生涯を描くことにより、映画をより身近なものにしようとする。それは‘擬史’なのかもしれないが、それでもラストシーンのみんなの幸せそうな笑顔は、その‘疑史’をリアルに描いてくれて全員に共感をもたらしてくれる映画に対する愛情が感じられるのである。意外と素朴で真面目な作風である。演出が酷くても画質が荒いと古い作品として観賞できることが分かった。原題は『Be Kind Rewind(巻き戻しをお願いします)』だが、正直に言えば邦題は良くはない、というか意味が分からない。


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『ゲット スマート』 70点

2008-10-20 23:43:40 | goo映画レビュー

ゲット スマート

2008年/アメリカ

ネタバレ

超えられない限界

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 私はテレビドラマ『それ行けスマート』を見たことがなくて、てっきり主人公のマックスウェル・スマートはジェームズ・ボンドのような人物なのかと思ってスパイ・アクションとして観に行ったので最初は観ていて違和感があったのだが、結局この主人公は洗練されたミスター・ビーンだと分かった。しかし‘洗練’されている以上ミスター・ビーンのように顔や動作で笑わせることは禁じられているため、英語圏以外の観客に対してはかなり分が悪い。セリフの面白さが伝わり難いためである。日本語字幕は字体を大きくしたりしてかなり工夫がなされていたがそれでも限界があった。例えばラストシーンで新人が入ってくるが、彼をそのまま‘HYMEN’としていたが、これはベテランで‘使い古されている人’に対して‘新品’と訳すべきであっただろう。いずれにしてもコメディの訳にはどうしても超えられない限界がある。


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『イーグル・アイ』 80点

2008-10-20 23:14:05 | goo映画レビュー

イーグル・アイ

2008年/アメリカ

ネタバレ

象徴としての正義

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 物語の発端はアメリカ軍がアフガニスタンで探している容疑者を見つけたのだが、情報を収集してコンピューターによってはじき出された本人である確率が51%であった。本来ならば民間人の犠牲者が出ることを避けるため攻撃は避ける数字であったが国防総省のジェフ・カリスターは、もし容疑者本人であった場合取り逃がすとより多くの犠牲者が出る可能性があるという‘正義’の名のもとに攻撃をしかけた(‘51’という数字が微妙である)。
 はじき出したデータを無視されたコンピューター‘アリア(ARIA)’は大統領の間違った判断により国益が損なわれる場合に実行される‘イーグル・アイ計画’を実行するために、大統領をはじめ主要ポストの要人を殺害することにして、皮肉にも攻撃を許可したカリスターを臨時の大統領になるようにする(以上がこの作品のストーリーの土台になっている)。
 ここまでで分かるようにアリアというコンピューターはスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅(A Space Odyssey)』に出てくるコンピューター、ハル(HAL 9000)と同様に命令を無視して自分で考えて行動する。ちなみにARIAと対決するのがボウマン少佐(Major Bowman)でハルと対決するのがデイヴ・ボウマン(Dave Bowman)である。
 人間であれコンピューターであれ‘正義’を実行しようとすると正義でなくなってしまうというパラドックスのテーマはロバート・レッドフォード監督の『大いなる陰謀』と同じであるが、気になることが一つある。日本人の乗った観光バスの名前である。勿論ただ単にこの作品のスタッフの一人である‘Masako MASUDO’から取ったものと考えるのが自然なのかもしれないが、どうしても‘MASAKO’と聞けば日本のプリンセスの名前を思い出してしまう。敢えて深読みすると、究極の正義として日本の平和憲法が暗示されているのかと勘繰ってしまう。
 音楽による大統領暗殺というクライマックスが『ゲット スマート(Get Smart)』とカブってしまっている。


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47歳はまだ子供?

2008-10-20 06:58:49 | Weblog

泰葉プッツン音楽祭で「歌うのやめた」(日刊スポーツ) - goo ニュース

 勿論何があったのかは分からないわけなのだが、谷村新司の事務所の社長に

何か問題があるとしても、その社長のもとでずっと仕事を一緒にするわけではなく

音楽祭で1曲歌うだけなのに、何故このように理由をはっきりさせないまま出演を

辞退することにするのかが分からない。たとえその社長に何か問題があるとしても

共演者や観客に責任はないのだから、どちらに対してより責任を負うべきかを考え

てみるならば出演をするべきであろう。その責任を負えないというのであるのならば

その理由を明らかにして社長を糾弾して社長の問題を解決するように導かなければ

出演辞退の意味もなくなってしまう。もう47歳なのだから大人社会が汚いことくらい

十分知っててもいいと思うのだが。


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法律が難解になる原因

2008-10-19 00:50:58 | Weblog

赤信号ことさら無視で最高裁判断 「明確な認識必要なし」(共同通信) - goo ニュース

 何故このようなことで最高裁まで持ち込まれて判断が必要とされたのかが理解

できない。「赤信号をことさら無視」ということは信号があることは認識されている

上で信号が赤の場合は無視したわけであるのだから、ただの信号無視でしかない。

だから「赤信号を明確に認識していなくても」という最高裁の前置きは間違っている

と思う。信号を認識していなければ信号が赤か青かは分からないからである。

信号を認識している上で「信号規則に従うつもりがなく、表示を意に介さず進行

すれば該当する」となるのだ。これだから法律は分かり難くなってしまうのである。


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余裕の振込み

2008-10-18 00:03:32 | Weblog

「振り込め」撲滅月間なのに…警官の目前で被害16件(読売新聞) - goo ニュース

 これは想像以上に根が深い問題なのかもしれない。警官や行員の注意にも耳を

貸さずに大金を振り込む心理というものを考えると、他人はともかく自分が騙される

ことはないという自惚れ(プライド?)が強いのかもしれない。あるいは家族間での

コミュニケーションが不足しているため本人かどうか認識できず、その認識できない

ことに後ろめたさを持ってしまい冷静な判断ができないまま振り込んでしまうという

ことも考えられる。しかし注意を受けても振り込んでしまう人はやっぱり救いようが

ないし、同情もできない。大金を振り込めるわけだからまだ生活には余裕があるの

だろう。だって振り込みたくても私にはお金がないからできないわけだから。


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プライオリティー

2008-10-17 17:39:00 | Weblog

中山前国交相が出馬断念 地元の激しい反発受け(共同通信) - goo ニュース

 もしかしたら東国原宮崎県知事が自民党の公認で出馬するという前提があって

言いたいことを言って不出馬を決心したけれども東国原の出馬が県民の賛同を

得られなかったため急遽取りやめたから、だったらやっぱり自分が出馬しようと

決心したけれど、今度は自分の出馬も反発を受けたために断念したという経緯なの

かもしれないが、断念したと見せかけながら出馬しちゃったりする可能性は無き

にしも非ず。奥さん、拉致被害者を救出する前に、完全に頭が混乱してさ迷って

いるあなたの夫を救出してあげてください


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黒船“劇”沈

2008-10-16 00:02:27 | Weblog

リア“できた婚!”突然の発表にファン騒然(スポーツニッポン) - goo ニュース

 久しぶりに大笑いさせてもらった。特に「ポイしないでください」と切願するところが

可愛かった。さすが“グラビア界の黒船”と異名をとるだけのことはありグイグイと

突き進んで来てあっという間に妊娠、結婚に到ってしまうところはグラビアアイドル

としてありえないのかもしれないが、ここまで来ると逆に新鮮な感じも受ける。

本人は出産後すぐにでも仕事に復帰したい様子だったが、暫く出産と育児の時間を

利用して子供と一緒に日本語を勉強すれば良いと思う。それにしても“グラビア界の

黒船”を“撃沈”した日本人の顔が見てみたいものだ。


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『宮廷画家ゴヤは見た』 100点

2008-10-15 21:35:28 | goo映画レビュー

宮廷画家ゴヤは見た

2006年/アメリカ

ネタバレ

‘ゴースト’たちの争い

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 さすが巨匠ミロス・フォアマンと言うしかない。素朴な演出の妙というものを見せてもらった。
 例えばゴヤが馬に乗った女王の肖像画を披露して女王の機嫌を損ねてしまった後、ゴヤが国王カルロス4世に呼ばれるシーンがある。カルロス4世は自身が作曲したバイオリンを弾いてゴヤに感想を求める。当然ゴヤは国王の下手な曲も演奏も褒め称え、国王もゴヤが褒めることは知っている。つまり国王が言いたかったことは、自分の曲や演奏が褒められるのはそれ自体が良いのではなくて、国王に力があるから褒められる。同様にゴヤの作品も彼の絵画自体が良いのではなくて、ゴヤには宮廷画家という名声があるからだということで、国王は女王の肖像画を暗に批判しているのである(勿論これは国王の勘違いであり、ゴヤは作品が認められたからこそ名声を得られたのである)。今時こんな回りくどい演出をする映画監督はいないであろう。
 ラストシーンも素晴しい。ロレンソ神父の処刑をイネス・ビルバトゥアとアシリアとゴヤが見ている。アシリアはロレンソ神父が自分の父親だとは知らないため悲しむことは無い。イネスは半分正気を失っているので、他人の赤ん坊を抱いて死んだ神父の手を握って幸せそうに歩いていく。結局一番悲しみに暮れているのは‘真実’(=Ghosts?)が見えてしまうゴヤなのであるが、‘真実’が見えるからこそ宗教やイデオロギーに翻弄されない強みも持っている。


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