地元へ帰って来て、寿司を食べることは少なくなった。理由は簡単だ、旨くもないものに銭を払うのは馬鹿らしい。寿司とはネタとしゃりのバランスである。どちらかが個性を発揮し過ぎるともう×である。残念ながら、西日本のしゃりは甘過ぎる。大阪の上六の『H寿司』はそうではない、ゴールデンウィークに食った鯛の握りは見事であった。関東の友人が鯛とはこんなに旨いのかと感動を露にしていたくらいだ。上京した折には築地の『S美』に必ず立ち寄る。ここの寿司は芸術の域に達している。土曜に食った赤身とコハダは私が唸るほどであった。人間も寿司もバランスだね。クワタが羨ましい、毎週行けるなんて~。
雨の中、中華街のH珍楼へ向かう4人。シェフにおまかせコースを約2時間半かけて堪能しました。旨味調味料使用せずという謳い文句はほんまでした。素材の味を前面に出していたと思います。青菜へ蟹の味噌と肉を餡かけにしていた料理が白眉でした。紹興酒10年モノと料理の相性は一番でしょう。