寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

一般教育課程その8

2004年11月13日 | 学生時代
下宿には私と総合科学部のMと工学部4類のAの3人が居た。4畳半の部屋で入口の横に小型のプロパンを置き、簡単な料理を作った。大津出身のAは料理はせず、実家でとれた米を一度に2合炊き、秋刀魚の缶詰(88円)をオカズにして平らげていた。その空き缶を重ねて廊下に置き、私達を呆れさせた。缶で作ったビルは15階にもなった。同じものを食っても飽きない人間はいるのだ。学部が違うと一般教養の講義で顔をあわせることはなかったが、同じ教官の講義を別の時間に聴くことはあった。情報通のMは『今日、あのおっさん、抜き打ちでテストをやりやがった。お前、気~つけた方がええぞ』とホカ弁を頬張りながら教えてくれたりした。私は下読みをした上で友人にこの情報を流し、おおいに株を上げた。Mは環境地理学のF氏、一般化学のT氏の下らないギャクについても手厳しい評価をつけていた。その話で笑って、それぞれの教官の講義に出ると、まったく同じネタで喋っている。『あまりにも芸がない』と私は思った。それが現実であった。
コメント
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