寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

一般教育課程その9

2004年11月14日 | 学生時代
忘れられない老教授が一人いる。保健体育理論を講義したNさんだ。もともと医学部進学コースの指定の時間に私が入り込んだのだから難解な内容に文句を言うことはできぬ。この授業を選択したのは同じ学部からは“元締め”だけだった。聴講受付期間に当たる初回の講義で20分遅れて来て、言うのだ。『私の講義は面白くないから止めた方がいいでしょう』と。すみませんの一言もなしにだ。そして20分早く講義を切り上げ、紫色の風呂敷でノート類を包み、教室を出て行った。翌週も開始は20分遅れ、終了は定刻の20分前だった。ゆえに100分の講義が60分に短縮され、これが最後まで続いた。説明もほとんどなしに血流速度の数式などを黒板に書いていき、これに耐えられた学生は少なかったのではないか。老人の言葉に嘘はなく、1時間の講義に(勝手に)したのもある意味理解はできた。そのうち毎週出るのも馬鹿らしくなり、元締めと喫茶部でアイスコーヒーを飲んだりして、時間を潰すようになった。
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