寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

行者山に登る男(中編)

2010年11月01日 | 
上りはかなりの急傾斜であった。私の進む先には枯葉に混じって大量の蝉の死骸が散らばっている。蝉の肉を蟻が啄ばみ消化された後、フンは土に返る。その自然の営みは夏の終わりを告げていたが、まだ気温は高い。大粒の汗が額に噴き出し息は上がっていた。

枯葉と蝉の死骸

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行者山に登る男(前編)

2010年11月01日 | 
樽ヶ崎宮参拝から先のコースは全く決めていなかった。西国街道を歩いても良かったのだが、道を教えてくれた女性が上った坂はすぐそばにある。

「坂を行けば寺院があるようだ」

結局私は赤い幟が多数立った道を選択した。中世、山頂には行者山城があったという。東広島市鏡山の「心臓破りの坂(首切峠)」に比べれば上りは楽そうに思えた。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする