THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

スペアEGの作業再開

2006-11-12 20:17:41 | XR250

塗装したフレーム(誰だっ、ス○ベ椅子とか言う奴は!? スターウォーズのC-3POとかも言われたな)を硬化乾燥させている間に、随分長く放置していたスペアエンジンの作業を再開。
※二液ウレタンは目安としては乾燥に最低二日掛かる。気温が低いと硬化反応が遅いので、これからの寒い時期は大事を考えて一週間位放置した方が良いと思う。俺は塗装時に余った塗料(当然硬化剤を入れたタイミングが塗装した物と同じ)を取って置き、これが硬化したら塗装した物もOKと判断している。

さて、一体何時から放置してあったのかというと、クランクケースを合わせたのが9月6日、ボーリング加工を終了したシリンダー等を引き取って来たのが9月13日。作業はこの後、二ヶ月も完全に止まっていた

Epsn2374

とにかく各部品の加工を全て終わらせて、「後は組むだけ」という状態にしたいので、バルブのポリッシュと磨り合わせを行う。
ビニールテープでバルブステムのガイドに飲み込まれる部分をマスキングしてハンドドリルにチャッキング、砥石やサンドペーパー、コンパウンド、ピカール等で磨くだけ。ボール盤はトルクはあるものの回転が遅いので、6.5ミリチャックのハンドドリルの方が作業は速い。

Epsn2396

磨り合わせを手作業で行う場合は、普通は「タコ棒」と呼ばれる棒の先っちょに吸盤のついた道具を使うが、俺は使わない。明確な理由は無い。ただ、昔読んだ本で「プロのチューナーはこうやる!!」(ホントにか?)みたいに紹介されていたのを真似たのだが、慣れてしまってコッチの方が楽に感じる。
方法は左手でバルブステムを突き上げ、右中指でバルブの傘を回転させながら叩きつけるだけ。「カポン! カポン!」という感じ。シートカットせずにやると単気筒エンジンでも半日掛かりだが(というか、ホントはそれ自体がオカシイ)、キッチリ三面カットした物はアッちゅー間。10分掛からない位だった。
※光明丹による当たり位置の確認は既にやってあった。

Epsn2403

磨り合わせは作業その物が目的ではなくて、バルブで燃焼室を密閉させる事が目的である。
チェック方法は色々あるが、今回は下記の方法で行った。
各バルブをバルブスプリングはセットせずに各所に挿入。即ちバルブは自重にてポートを塞いでいる。燃焼室にスポイトを使用して塗料シンナー(一般的には灯油を使うケースが多いと思うが、今年は未だ買ってないので。塗料シンナーは特性が比較的灯油に近い)を注ぎ込む。全く漏れは無い(さすがに30分程度放っておいたら、漏れていた)。バルブスプリングがセットされてないのが鏡で判る。

Epsn2404

それと、このエンジンをバラした時に、ヘッドに折れ込んだボルトがあったのを忘れていた。
完全に齧りきってしまったネジはエキストラクタ等でもまず抜けないので(エキストラクタが折れてオワリ)、ボール盤でドリルを揉み込んで、一回り大きく抉り出した。リコイルで補修するのだが、M6用のリコイルの下穴は6.3との指示(アルミの場合は実際にはコレより小さくても大丈夫)なので、穴がこれ以上広がってしまうと一巻の終わりだから注意が必要。リコイルは最初にキットを買うのが高いが、一箇所当りの単価は非常に安い。しかもアルミ鋳物にタップを立てるよりも強度があるらしいので、M6だったら持っていても損は無い。うろ覚えだがリコイルキットは普通のタップとパイロットタップ(先端側が一回り小さい別サイズのタップになっており、傾きにくい)と二種類あるが、普通のタップの方で充分。俺はスコヤ等で直角を見ながら施工する。

これでヘッドは準備OK!

コメント
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