THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

280馬邪の復旧作業

2008-06-11 20:23:49 | XR250

XR250改・280馬邪は、実はまだマシンザボーガーのまま。
パンクも修理してないし、洗車もしてない。ちょっと仕事が忙しくて、放置してたのだ。

Img_0730

その仕事だが、先日までの数日間、アルミの溶接ばかりやっていた。俺はあまりアルミの溶接が得意ではないし、好きでもない。時間的な余裕がある時はまだしも、アルミをTIGで溶接するのはとにかく時間も手間も掛かる。サンダーなどでビードを削って面を出す手間などを除けば、半自動溶接の鉄→溶棒(アーク溶接)の鉄→半自動のステンレス→TIGのステンレス→TIGの鉄→→→TIGのアルミ・・・という順番。もちろんこれは作業が速い順。TIGの鉄とTIGのアルミの間にはかなりの差がある。まあくっつける物の違いとかによっても意見が異なると思うので、参考までに。

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TIGはアルミの溶接に限らず、母材(溶接する材料)の表面に不純物があったりすると溶接しにくい。例えば上ではTIGでの鉄溶接が遅いと表現しているが、コレは我社では白鉄板(SPHC-P=酸洗鋼板やSPCC=冷間圧延鋼板、またはこれらを加工して製造されたパイプ類)は殆ど使用せず、黒皮付き(製造時に生成された酸化皮膜)の材料かメッキ(ボンデ鋼板=電気亜鉛メッキ鋼板)を使用する事が多い為。白鉄板はステンレスと同等に溶接が楽。
アルミの場合はもっとシビアで、母材に付着した塗料や酸化皮膜(アルマイトを含む)、手の油やら、タングステン電極に付着した不純物も溶接のクオリティに影響を及ぼす。切断面のバリですらダメ。キレイな仕事をしようと思うと、ホントに面倒。TIGじゃなくてMIGならばそれなりに楽で速いんだろうけど、仕事内容と趣味での作業内容を考えるとわざわざ買うのもねえ。

アルミの溶接といえばこのブログで放置されているものがありますなあ。そう、280馬邪のリヤフレーム。実戦投入しようとするならば時効硬化に要する90日間を逆算して、そろそろ作り出さなければ間に合わない。ボチボチ始めます・・・が、今回の記事ではやりません(爆)。さらに放置してしまったりして・・・。

今回は全身ザボーガー仕様へと貼りかえられたデカールを280馬邪仕様に戻す作業。
何度もデカールを貼り替えている280馬邪。保存している出力データからすると、過去に8種類のデザイン変更(色違い含む)に加えて数回の同一デザインでの貼り替えを行っている。
最近はゼッケンも一枚物で出力してしまうので、レースのときに「数字(ゼッケンナンバー)だけ貼ってあるんじゃないんですね」と時々人から色々聞かれる。 つまりカッティングと比較している
このブログには何度も書いている事だが、俺は看板屋なので、この程度の物を作るのは造作ないのである。看板屋なのにナゼにTIGを?・・・という疑問もあろうが、我社はちょっと変わっとるんです。

我がホームコースである坂内バイクランドは全域が石ゴロゴロ。転倒するとバイクはガリガリになる。もちろんデカールはプロテクション効果も狙っているのだが、坂内でパーフェクトなプロテクションを望んでも、転倒すれば必ず傷が入る。まあ俺はその気になればすぐに貼り替えできるので、ある程度割り切って簡単にデカールを製作している。

Newdecal

シュラウドやゼッケンなどの形状のデータは既にあるので、超適当にデザイン。当然Illustratorです。ちなみにシュラウドのデカールのカットライン(輪郭)が、今までのデカールではホンダのウイングマークに見えるという指摘があったので、アンチホンダな俺は形状変更。ゼッケンがブランクなのもナンなので、適当な数字を入れた。ついでにザボーガーを各所に(笑)。世界のT中代表のご尊顔はもはや定番。
使用するプリンターは、簡単に言えば卓上型インクジェットプリンターがデカくなった物。ただしインクが溶剤系となるので、屋外における耐久性が高い。このプリンターで粘着付きの塩ビシート・・・つまりカッティングシートのようなものに印刷して、ラミネートを掛ける。

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最近はバイク専門のデカール屋さんも数多くあるが、大体似たような方法で製作しているはずである。モトクロスなどのデカールの場合は1シーズン持つ必要があると思うので、もっと耐久性の高い素材を使用していると思う。
ちなみに我社では、諸々の理由によりデカール製作は仕事としては受け付けてません。

コメント
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