THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

シートの張り替え・その1

2008-06-29 00:21:36 | XR250

「リヤフレームの製作はどーなった?」というツッコミを尻目に、初期型のシートを貼り替える。

現在使用しているグレーツートンのシートは、ヤフオクで入手した物。わざわざ取り替えた理由は、色を変えたかったから。
筋金入りのアンチホンダである俺は、どうしてもホンダを連想させる色使いの初期型シートが気に入らなかった。しかも初期型シートには、側面にデカデカと「HONDA」の文字が入っている事も、俺の神経を逆撫でする原因であった事は間違いない。
このシート側面の印字はシルクスクリーン印刷かと思われるが、比較的新しい物の場合はラッカーシンナーで消し去る事ができる。ラッカーシンナーで消えない場合は、スケルトン(塗装剥離剤)で消去可能。実践する場合は予め目立たない部分で試してみる事をお勧めする。
先日、グレーツートンの物と初期型の物に、結構な重量差がある事に気が付いた。 ※過去記事を参照。
で、俺の嫌いな色から好みの色に張り替えて、初期型シートを使用する事を考えた。

比較的有名な事だが、ホンダさんはシートの表皮だけを部品注文する事はできない。表皮だけ注文可能ならばXR250V(フロリダブルー)の物に張り替えてもいいか・・・とも思ったのだが、やはりTHE FOURTH PARTYらしく自作が宜しいかと。

Img_0848

改めて調べてみた所、このグレーツートンのシートは、Y型のBAJA(ガンメタのタンク)の物のようだ。XR250(BAJAじゃないヤツ)で言えばシュラウドになる直前のヤツ。XR250(MD30)の歴史の中でもシート側面に「250」と書かれた事は比較的少ないようで、シュラウドレスの時は後半のXR250(BAJAじゃないヤツ)のシート側面が「250」、シュラウドレス最終モデルではXR250(BAJAじゃないヤツ)とXR-BAJA共に「250」、その後は全て「HONDA」となっている。ナンか理由はあるんですかね? シュラウドレスの時はシートベルトに「N」の文字が隠れてしまうくらいにロゴがデカかったのだが、シュラウド付いてからは小さくなっている。

えー・・・、シートを自分で張り替えた事があるという人はそれなりに多いと思う。
張り替え方法として考えられるのは、まずは最近であれば汎用、或いは車種専用のシート生地を買って張り替える方法。これは一番簡単だ。が、汎用品の場合は100点の作業をするのは難しいと思われる。
次。切り売りされている生地を入手して張り替える方法。これは生地こそ好みの物を選ぶ事が出来るが、最もリスクが高い。
もう一つは、プラン的な部分を自分でやり、技術的な部分はプロに任せる方法。

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俺のVmaxのシートは、入手したCorbinのシート(中古)がどうしても気に入らず、買ったその日に表皮を剥がしてアンコを削り、縫製位置や材料は当然の事、ステッチまでを細かく指定した上で椅子屋さん(バイク専門とかではなく、普通の椅子屋さん)に生地を縫製して貰った物である。 ※俺も技能職(職人)であるが、自分がお客さんに同様の発注をされたとしたらあまり気分の良いものではないので、これをやる場合は絶対に業者さんの機嫌を損ねる事が無いように、厳重な注意を払う必要がある。コレは職人の感傷の部分の話なので、「金を払うのだからイイでしょ」とか「お客様は神様だろ?」などと思っている人はやらない方が良いと思います

今回は「切り売りされている生地を入手して張り替える方法を選択。この方法を選択する場合、殆どの人は一枚の生地で張り替えようとするのでは?
そこでちょっとウラワザがあるのだ。

XR250(MD30)のシートはどの年式、どのモデルでもツートンであるようだ。
ツートンの塗り分けラインは二種類あり、シュラウドレスの車両の前端の色が違うパターンと、シュラウド付きの上面と側面で張り分けられたパターン。これはタンクの意匠上の都合であろう。なので、シュラウドの無いBAJAのシートの張り分けはずっと初期型と同じで前端の色が違うパターンであるようだ。

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シュラウドレス用の張り分けは、少なくともサイドから見ている限りでは秀逸なデザインだと思うのだが、上面を見てしまうと丸い張り分けがバイクを軟弱なイメージに仕立てており、俺は嫌いだな。
シュラウド付き用の張り分けパターンは特に褒められた物では無いと思うものの、無難な所であり、悪くはない。だが残念。シュラウドのデカールに合わせようとした為か、やはり前端の処理が軟弱なイメージを作り出してしまっている。
今回シートを張り替える事に際してかなり検討したが、結局無難なシュラウド付きの車両の張り分けパターンをベースにして小変更を加えることにした。と言っても、より単純にしただけ。シートのアンコにマジックで線を引き、縫い合わせラインを決める。

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肝心の生地であるが、手芸用品店や東急ハンズ、或いはネットショップなどで入手するのが良いかと思う。近所に椅子屋さんがあるならば、そこで入手するのも悪くはないと思うが、やはり上記の事に注意すべし。
ビニールレザーというと、良く知られているのはSINCOL(シンコール)の物である。一応我社でもその気になればSINCOLの製品を仕入れることは出来るのだが諸々面倒なこともあり、仕事のついでに東急ハンズに買いに行った。
俺が行った東急ハンズANNEX店には店頭在庫は無かったが、カタログを見る事ができ、メーカーから直送してくれるとの事。その場で注文してきた。

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各色2mづつ。ちとたくさん買いすぎた・・・。一体何回張り替えできるんだろう。

初期型シートから表皮を剥がす。形状にフィットさせるために、ヌイグルミ的な縫製が為されている。

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で、どうするのかというと・・・。
縫製を嫁さんに頼むのです(笑)。別に嫁さんじゃなくても、彼女でも愛人でもOK。勿論自分でやっても良いのだが、俺はやらん。
同様の方法でXLRやDT-WRのシートを張り替えた実績あり。 ※特にDT-WRは、前端がどうしても一枚張りできない形状になっており、縫製する必要があった

この後の進行は嫁さん次第なので、ちょっと間が空くかもw

コメント (2)
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