THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

リヤフレームの製作・その1

2008-06-24 22:44:40 | XR250

いやー・・・かれこれ半年以上も放置しているシートフレーム(リヤフレーム)の製作開始でやんす。
単純にパイプを組むだけなら造作ないのだが、原則としてノーマルのシートフレームと取替えが出来る事が前提になるので、結構面倒臭いんですわ。
オフロードバイクは転倒して壊れる事が多いので、ノーマルパーツが使えないと不便だからなあ。
MD30のエアクリーナーBOXやシート、リヤフェンダー、サイドカバー(サイドゼッケン)全てを使えるように作るのは、想像しただけで鳥肌が立つ。

MD30ノーマルのシートフレームは、当然ナンバープレートやテールランプ類の重量は勿論、荷物やタンデム時の負荷も考慮されて作られている訳だ。
単純に考えると、荷物やピリオンシートに座ったライダーの重量は、大部分が下方向への負荷となる。ノーマルのシートフレームはこの負荷をダイレクトに受け止めているのではなく、シートフレームそのものを撓ませて吸収していると思われる。スイングアームピボット付近から立ち上がったパイプは、シートベースの真下を通っているパイプにT字接合される事なく曲げられて、後端に向かってしばらくパイプがダブルで配されている。(ME08も同様の構成)
全体に剛性の高い部分が後ろ側に集中しており、その割りに左右を繋ぐメンバーが貧弱。バッテリーがぶら下げられているMD30のみならず、ME08でも転倒すると曲がったり折れたりしてしまうのだそうだ。逆に言えば「曲がったら交換しろイ!!」てな事なのかもしれないし、ポジティヴな考え方をすれば「曲がっても交換できる」という事でもある。

ノーマルミャフリャーはシートレールの補強を兼ねているが、一部の社外品はミッドパイプにサイレンサーを差し込むだけの物もあり、いかにも転倒時にシートフレームが豪快に曲がりそう。俺の自作ミャフリャーは一応ココを考慮してあるので、割と強い。 ※カーボンサイレンサーにしてからはリベットが緩みがちなので、何か対策をしなければ・・・。
問題は補強材のない車体左側である。左側に転倒すると右側が変形せずに左側だけ曲がる為か、シートレールが左右非対称に曲がってしまう。
現在の280馬邪は、試験的に補強を追加している。まずはバッテリーの位置にバッテリーの取り付けステーを兼ねたパイプと、吸気ダクト近くに左右のフレームの捩れを防止するためのメンバー。このシートレールは何度もクラックを溶接修理しているためか既にボロボロで、あまり補強の効果は出ていない気が・・・(笑)。

まあ何をやっても、絶対に変形しないリヤフレームを製作するのは無理だと思うので、最小限の構成でソコソコな物を作れれば・・・という程度に思っている。

ノーマルは丸パイプ(STK)の19.1φ*1.2tだと思われる。今回のアルミフレーム、本当は角パイプで製作したかったのだが、ちょうど良い断面寸法の物が見つからなかったので20φ*2.0tの丸パイプを使用する事となった。材質は7N01である。
メインフレームに締結する部分を製作するために仕入れたのは、20φの丸棒。コチラも当然7N01。その他ガゼットやクロスメンバー用に2.0tの7N01の板材もある。

Img_0815

下側のジョイント部分を製作する為に丸棒を切断。ここはメインフレームに設けられたコの字のブラケットで挟み込んでボルトで締める仕掛けになっているので、丸棒の端を実測値7.5mm厚に削らなければならない。
本来ならばフライスで加工すると思うが、我社にはフライスは無いので、旋盤で削る事にした。
旋盤でチャッキングする為に、丸棒に貫通穴を開ける。筒状の物に対して手作業で垂直に穴を開けるのはかなり難しい。幸いな事に丸棒の径が20mmと素直な数字なので、手持ちの材料を治具に使ってケガいてボール盤で穴あけ。
かったるい旋盤加工をしたのがこの状態。

Img_0817

ボーッと削っていたら・・・削りすぎました(爆)。
で、コレを二つに切断して更に旋盤で削ったのがコレ。

Img_0822

片方は丸パイプに差し込んで溶接、もう片方の穴の開いている方はメインフレームにボルト締結する部分。まだ少し削らなければならないと思う。
このブログをご覧の方には、機械加工のプロもいらっしゃるかもしれないが、見ての通り俺はヘタクソだ!! あまり言及しないように!!

今回はたったコレだけ・・・。旋盤はホントにカッタルイのです。

コメント (5)
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