艦橋の真横に敵の砲撃が命中するシーンが、何度も使い回しをされていた「宇宙戦艦ヤマト」の製作を続ける。まあ誰にも期待されてはいないと思うが。
先日イラストを起こしたロケットアンカーは、適当に製作完了。
今取り付けてしまうと塗装が面倒になるので、塗装後に本体に取り付けることにする。それにしてもこのロケットアンカーは、ストーリー上では非常に地味な存在だ。実戦で使用された事もあったと記憶しているが、デザイン上の大きなポイントになっている割に活躍の場は少ない。だが、ここのところ完全にヤマト付いている俺(ちなみに着メロもヤマトw)、某動画サイトで一通りチェックしたところ、ドックに入った時などは毎回地味に使用されている事が判明した!! ただしこのロケットアンカーが接続されているチェーンが、何処に収納されているのかは全く不明。ついでに言うと、大気圏内に於ける飛行時に使用する主翼は、一体どうやって収納されているのだろう? ショボイ俺の頭でメカニズムを考え続けたが、20余年経った今でもその答えは見つかっていない。
本体はたまたま気が向いたので白い下地塗装をした。何せ段ボールなので塗料を吸い込んでしまう。吸い込み防止のシーラーとしての目的と、ヤマトは喫水線以下が赤いので、隠ぺい力の低い赤の発色を良くするため。
というとカッコいいが、実は仕事で鉄骨を塗っていたら塗料が少しだけ余ったので、ついでに思いつきで塗っただけだ。
波動砲の砲口の中のフィンは、当初は割り箸で作ろうと思っていた。ところがかえって加工が面倒だろうと思い直して、ザボーガーの製作時にも使用したカルプ(カルシウム入りプラスチックの意で炭酸カルシウムで発泡させたプラスチック。我々看板屋はカルプと呼ぶが、一般的にはライオンボードと呼ぶようだ)を使用。
それらしくなってきたような気もするのだが、暫く眺めている内に、全体のバランスが気に入らなくなってきた。
下側先端の形状を手直しし、上部のハチマキ(?)部分も切り落としてしまった。
コレを別で製作し、本体に貼りつける。
ん・・・
コレはデカ過ぎ。
再度ハチマキを作り直した後、喫水線以下を塗装する事にした。
使用した塗料は二液性のウレタン塗料。主剤に対して硬化剤を混ぜ合わせる事で硬化反応する。
ホームセンターなどで売っている一般的な塗料は、大雑把に言えば・・・水性塗料は水分が蒸発することによって、油性塗料は溶剤が揮発する事によって乾燥する。
二液性の場合は溶剤が揮発した後に二次反応として主剤と硬化剤が反応して硬化するので、より安定した塗膜を形成するのが特徴。
ラッカーなどに代表されるスプレー塗料のほとんどは、例えばバイクに使用した場合、ガソリンが掛かってしまうと塗膜が溶けてしまう。二液性塗料の場合はその心配は無くなる。
但し・・・今回使った二液性塗料は車両用のものではなく建築用の物。ここ10年弱で一気に普及した比較的歴史の浅い塗料である。
この建築用二液性ウレタン塗料の特徴は、何と言っても塗料シンナー(俗にペイントうすめ液と呼ばれる)で希釈するところ。専用シンナーで希釈する従来の二液性塗料に比べて、扱いが楽なのである。
また、余った塗料(硬化剤を混入した物)は最終的に固まってしまうので、処分も楽。我社が使用する塗料は、既にかなりの割合でこのタイプに入れ替わった。
建築用塗料とはいえ侮るべからず。意外とバイクに使ってもそれなりだ。まあサスガにコレで外装を塗る気にはならないが・・・。二液性の場合は塗膜が分厚く出来るというメリットがあり、結果として艶も出しやすい。まあ何と言うか、イイトコだらけなんであるヨ。
ヤマト完結編のラストシーンを思わせるスタイルで塗装。
喫水線から上は、今回の赤が乾いてから塗る事となる。
我々が使用する建築用の塗料(看板用も含む)は、多くの場合日本塗料工業会が定める標準色、いわゆる「日塗工(にっとこう)」と呼ばれる品番にて管理される事が多い。今回喫水線よりも上に塗る色は、ヤマトの画像と照らし合わせて日塗工の75-50Hと決めた。
まあ恐らく誰しも全く期待をしていないヤマトの製作。このブログを呼んでくださっている皆様にとって、日塗工の色番号などは全く意味の無い情報である事は明確である。
人類滅亡まであと10日。急げヤマトよ、地球は君たちを待っている!!