通常のレースでは気にしてないフリをしていても、実はかなり勝敗を気にしている。ところが、今回は全くその感覚が無い(笑)。
なので耐久レースに出るための整備をするモチベーションはゼロ。
しかし、仮にもチームで集まってレースにでるのだから、マシンが全く話にならんというのは困り物である。
とりあえず先日エンジンは掛かって安心していたのだが、このセピアは5年以上放置されていた物である。今一度チェックしてやらねばなるまい。
メンテを始める前に、エンジンを掛けようとするが・・・何と、掛からない。
初歩的な事だが、エンジンが掛からない理由は大きく分けて3つしかない。
火花、混合気、圧縮。このどれかが欠けているのである。
例えばイグニッションキーをオフにしたままであることを忘れて、キックしてもエンジンは掛からない。コレは火花が無いからだ。
面倒な話はさておいて、結局はキャブであった。スローが完全に詰まっていた。最近になって突然気温が下がり、薄い状態では掛からなくなったのだろう。それと、どうもこのキャブ、始動系が電気仕掛けになっている模様。カプラーを外していたので動作しなかったのだろう。
メインジェット内部にも少々異物が見受けられる。
ホントはケシカラン事だが、マイクロドリルにて貫通させた。
土に還ってしまったエアクリーナーエレメントは、弊社主要取引先であるところの最寄のホームセンターにて入手したw、フィルター用のスポンジの5枚重ねで対処。
バッテリーはとりあえず280馬邪の物を移植。
カバーだらけで不可解な外装を組み付けて洗車。ナンか・・・数本のビスが余っているのが気になるが、見なかった事にしよう。
会社の目の前に広がるクローズドコースwを試走。惜しげもなくMOTULを投入したエンジンは調子を取り戻し始めたようだ。
しかし、どうも遅い・・・。
まず、出足が悪い。かなりアクセルを開けてやらないと動き出さない。これは駆動系がヘタっているためであろう。
次に、そこそこ加速はするもののTOPスピードが低い。何故か50km/hも出ないのよ。まあいいけど。
さて。
ここで賢明な皆さんは疑問を抱いている事であろう。
果たして普通のスクーターであるセピアZZで、田んぼを走れるのか?・・・という事である。
オートマチック50ccである事がレギュレーションに謳われているので、BW'sやストマジを含むとはいえ大した差は無い筈だ。セピアZZは某オサム氏をフューチャーするメーカーのスクーターである。元7.2馬力が炸裂するぜ!
問題は、タイヤである。
こんな事もあろうかと、ブロックタイヤを用意しておいた。 (by真田志郎)
レースのレギュレーションでは「全てノーマル」との事だが、タイヤだけは変更しても良いとの事。
BW'sの純正タイヤとかを使う人が多いようなのだが、今回用意したのはミシュラン・コンペ。
以前KSRに使えるブロックタイヤはないかと探した時に、PWなどのために(たぶん)10インチのブロックタイヤがラインナップされている事に気が付いていた。チューブもミシュラン。
フルサイズだと前後タイヤとチューブのセットで¥17000以上するが、これは4点セットでフルサイズのタイヤ1本分くらい。安い。
スクーターのタイヤ交換なんてやった事ないぞ。まあ何とかなるだろう。
セピアを天井クレーンで吊り上げて作業開始。
リヤホイールはワークスレーサーのフィードバックにより(ウソ)片持ちとなっているのだが、スプラインの差込が外れない。
こんな事もあろうかと、三つ爪式のギヤプーラーを所有している。 (by真田志郎)
チューブレスタイヤなのでビードはやはり落ち難い。スペシャルビードブレーカーwにて落としてやった。
タイヤが硬化しているせいか、小径であるためか、外れない・・・。リムを少し曲げてしまった。
嵌めるのは比較的楽だが、バルブを通すのが大変。それでも何とか終了してエアを入れると・・・シューーーー・・・。
ああクソッ!!! カ、カミパン・・・。
トホホ、新品なのに・・・。
サイズの異なるフロントタイヤ(しかもかなり軟らかい)は、リヤと比べてかなり楽。15分程度で終了。
まあ今後あまりやりたくない作業ですな。
あとはいよいよヤマトの架装か・・・。