どろんこレース終了後、ヤマトの外装を付けたまま放置しているセピアZZ。
さすがにこのままってワケにも行かないので、外装を剥がす。
すると、不自然にツートンに刷毛塗りされた元の外装が残る訳で・・・。
コイツらもどんどん剥がして産廃BOXに放り込む。
ありえないところから泥や石が・・・w
普通の工具で取り外しできるのはここまで。
セピアZZはメットイン・スペースが鉄板で出来ている。要するに、四輪車の「モノコックフレーム」のような物である。
どろんこレースの時にクラブオフのちーふ氏が突然寄って来た。
「メットインを鉄板で作るのはスズキのパテントなんですよ。なんでスズキのスクーターのメットインは、全部鉄板で出来ているんです。」
と謎の言葉を言い残し、去っていった(笑)。
確か彼は、元スズキ社員だと聞いた事があったような無かったような・・・w
写真の中央付近に縦に2本並んだボルト、コレはリヤサスのアッパーマウントである。
スイングユニットのピボット周辺は、何故か無意味な部品構成が為されている。
以下は憶測だが・・・。
某オサム氏の指導によってw、スズキは部品の共通化などによりコストダウンを図る事で有名なメーカーである。スーパースポーツでは一見、職人魂溢れる造り込みが為されているように感じるが、実は同社は徹底した合理化の元に成り立つ、「小型自動車メーカーのお手本」的な経営陣をベースに構築された会社である・・・と、俺個人は認識をしている。同社技術陣の持ち味である(と認識しているw)「君が死んだら僕も死ぬー!!」みたいなアツさと経営陣との温度差が激しく(私見ですw)、俺が比較的好きなメーカーでありながらも同社製品の購入を躊躇する最大の原因を作り出している(スミマセン)。
そんなスズキの体制を、このセピアのスイングユニットのピボットにて垣間見てしまった俺が取り出したものは・・・・。
プラズマカッターである。
既に前端部分のみでフレームと繋がっているメットイン・スペースは、ものの数分で火花とともに切り離された。
前端のみで支持されるメットインBOXの付け根は、何重にも鉄板が重ねられていた。
さすがに人が座るもんね。
不可解なピボット周辺の部品構成がコレ。
部品共通化の為のツジツマ合わせでは・・・?
実はこのセピアZZをタダで譲り受けたのは、目的があった。
それは、「原動機つき自転車」という法律的な枠を最大限に活かした車両を製作する事である。
逆の表現をすれば、ギリギリ法律に触れない・・・という意味である。そう、違法改造はしませんよ。
当初俺が計画していたのは、サイズ的に原付枠一杯の車両であった。
全長2500、全幅1300、全高2000。コレを1cmでも切っていれば文句あるまい。
オマワリサンに止められても「ホラ、1cm短いでしょ?」と言える原付。
行きつけのコンビニで、軽自動車なみに駐車スペースを必要とする迷惑な原付。
だが残念ながら、この計画は初期段階で藻屑と消えた。普段の保管に場所を喰い過ぎるのである。
で、次なる案は、近年「バカスク」と呼ばれてしまっている物と同一路線にして、「バカ」とは呼ばせないカスタム。
俺は元々、ハーレー・ダビットソン始めとするをアメリカン(この呼び方は好きではないが)が好きなんである。特にアーレン・ネスみたいなハイテク・アメリカンが好み。
最近のビクスク・カスタムって、どこかコレに通ずる物がある。
以前にも書いた事があるが、ビクスク・カスタム=バカスクというヤツは、言ってる本人がバカだ。たまたまマナーやルールを知らない少数のビクスク・カスタム乗りを見て、全てのビクスク・カスタムを「バカスク」と呼んではならない。
それらはバイクが悪いのではなく、乗り手が悪いのだ。
で、このアンチテーゼをカタチにするハイテク・アメリカン・スクーターを考えたのだが・・・コレは俺の計画では極度に手間の掛かるFRP造形を必要とするため、自動的に却下された。
6~7年ほども放置されていたセピアZZは、実はこういった隠されたドラマがあったのである。
そして遂にそのセピアZZに注がれた数々のアイディアは、今ここに陽の目を見る事となる。
現在俺の頭にあるのは、オフロード風にして若干ハイテク、加えてスタイリッシュな、ノンジャンルカスタムである。
俺が現在欲しているバイクは数あれど、ミニの分野ではまず、半キャップと草履履きで気軽に乗れる下駄代わりとなり得る物。且つそのまま林道にトレッキングに行けるような物。それでいて、他の何処にも存在しないオシャレなオリジナリティ。現在所有するKSRも悪くないが、向かいの某社所有の(というより、製品そのものに深く関わっているであろうw)電動小型自動車「COMS」に対抗できる存在であってほしい。
あくまで「オフロード風」なので、オフロード走破性は必ずしも重視してはいない。
が、単純なリフトアップではなく、パッケージングを変えることができるかもしれないフレームワークで、セピアZZとは全く異なるバイクに生まれ変わらせてやりたい。
とりあえずリフトアップをイメージしてみるw
いくら元水平エンジンとはいえ、これくらいリフトアップしてあればオフロード走行でも問題なかろう。真っ先に問題になると思われるキャブの油面の対策は、THE FOURTH PARTYにとっては至極簡単な作業である。
ヘッヘッへ・・・ダンナ、アンタが今まで見た事の無い原付に生まれ変わるかもしれませんぜ。
さて。
ここまで引っ張っておいてナンなんですが、このセピアZZイジりは暫くお蔵入りします(爆)。
ソレは何故か? 年内は恐らくXR250改280馬邪ネタが中心となるであろうから・・・である。ヒヒヒ
左サイドバーにある「280馬邪のマシン紹介」を満を持してw更新。見てやってください。