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THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

最近、俺がやたらに「旨い旨い」と言っている白菜漬け

2008-12-19 13:15:28 | これはグルメなのか

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俺の亡きオフクロは、戦争の影響で数奇な生涯を送った人であった。
毎年12月30日にオフクロの田舎に餅つきに行っているが、実は俺と血縁のある人はそこにはいない。だが、オフクロが実家よりも愛していたその田舎。俺はそこへ毎年餅つきに行く事にかなり強い思い入れがある。
そこは俺の実家と同じ市内であるものの、恐ろしくイナカ(笑)。全体が親類のような関係で、昔ながらの日本の風景が広がっている。
かまどに火をおこして蒸篭でもち米を蒸して、杵と臼でペッタンコ、ペッタンコとつくのだ。一応いつでも何となく役割が決まっていて、俺は毎年、仕事の廃材の薪を用意する事になっている。
メンバーは高齢化が進んでいるので(笑)、俺が搗く数が一番多いかな。なので、杵さばきはプロ並み(笑)。
 
オフクロが元気だった頃だからだいぶ前の事になるが、餅つきに来る別の家(同じ内)のお母さん(オフクロと同世代)が、その場に白菜漬けを持ってきた。
コレがメチャクチャに旨くて、俺は大絶賛。さっぱりしててこの世の物とは思えないほどに旨い。褒めちぎったら、そのお母さんは照れまくって喜んでいた。
 
それ以来、この白菜漬けは年末の餅つきの定番メニューとなった。
 
その後、ふと実家に顔を出したら、オフクロが「私だって作れるもんね」と言いながら、その白菜漬けを皿に山盛りにしてドーンと俺の目の前に置いた。
確かに同じ味がした。旨かった。子供の頃から実家を出るまでの間にオフクロの料理を「旨い、旨い」と大絶賛した事など無かったからなあ。俺に「旨い」と言わせたかったのだろう・・・。「同じ味がした」ってのはホメ言葉ではないな。
 
一般的な白菜漬けは、塩と昆布などのダシ系の物、柚子などが一緒に漬け込まれるが、この白菜漬けは塩とタカのツメ、そしてニンニクが漬け込まれる。
作り方は非常にシンプルなので、最初は我流で適当に作ってみた。
ところがどうしてだろう、同じ味がしない。それでも旨くて、半切りの白菜を一気にペロリ。
 
ネットで調べてみると、漬ける前に白菜を天日で干さなければならないそうだ。干して水分を飛ばすことにより、甘みが凝縮されるらしい。

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白菜は4分の1にカットするが、芯から先っちょまで包丁を入れるのではなく、芯の部分だけ切っておいて後は手で開くと、先っちょの葉っぱが細切れにならないとの事。ナルヘソ。

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この状態で半日から丸一日、天日にあてる。人によってはもっと長く干すみたいだ。
洗って汚れを落とし、痛んだ葉っぱは取り除く。
肝心の塩加減だが、かなりシビアである事が判明。調べでは白菜の重さの3~5%の塩・・・とな。あまり深く考えないままに5%でやってみたところ、好みの問題もあるが俺にはかなりしょっぱく感じられたので、その次は4%にした。もう少し少なくても良いかもしれない。どうやら目分量で塩加減を決定するには、相当に熟練せねばならないようだ。
漬物容器の底にも少し塩を敷いて、スライスしたニンニクとタカのツメを散らしながら、塩と共に白菜を重ねていく。

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ニンニクはちょっと多すぎなのでは・・・という位に入れても大丈夫。白菜一玉でニンニク一玉全部入れちゃっても良い。1カケ2カケくらいだと、全く香りが出ない。
最後に漬物石を置いて、約2~3日で完成。オススメはしないが、待ちきれなくなって数時間で食べてしまうのもアリ。

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ダシ系の物を一緒に漬ける場合は最低でも5日間くらい漬ける必要があるみたいだが、この白菜漬けは全く漬かってなくても何故か旨い。容器の下のほうが先に漬かるので、下から順に取り出すべし。
 
なんでこんなに旨いんだろう。酒のツマミにも最高。

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でも、まだ何かが違うような気がするんだよなあ。もっと全体的に均一な味になるまで漬かっている割に、ものすごくパリッとしてた筈。今度の餅つきの時に聞いてみよう。
本日また一玉分、朝8時に会社の屋根の上に置いた。屋根は塗装中(笑)。

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今、ウチの工場に来ると間違いなくこの白菜漬けを食わされます。
 
このブログは料理ブログではなく、バイクブログです(爆)。

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しかもイジりメインだった筈。

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オヤ、なんかまたランキングが上がってます。ありがとうございます。

コメント (2)
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