立田山梢まばらになるままに深くも鹿のそよぐなるかな 俊恵
成田山記憶おぼろになるままに深くも酒に泳ぐ夜かな
大江山かたぶく月の影さえて鳥羽田の面に落ちるかりがね 慈円
西麻布かぶくに月の影さえて曹司の面の落ちる頬骨
駒とめて袖うちはらう陰もなし佐野のわたりの雪の夕暮れ 藤原定家
脚とめて血を拭き流す酒もなし痣は渉りの冬の朝焼け
立田山梢まばらになるままに深くも鹿のそよぐなるかな 俊恵
成田山記憶おぼろになるままに深くも酒に泳ぐ夜かな
大江山かたぶく月の影さえて鳥羽田の面に落ちるかりがね 慈円
西麻布かぶくに月の影さえて曹司の面の落ちる頬骨
駒とめて袖うちはらう陰もなし佐野のわたりの雪の夕暮れ 藤原定家
脚とめて血を拭き流す酒もなし痣は渉りの冬の朝焼け
猪に掘り返され溝の様になって歩きにくくなった歩道を慣らした。谷側に集積してあった竹と相まって、水はけも悪くグチャグチャの通路になっていたのを平にしたのだ。
これですっきりと広くなって、山側に新たに植樹出来るスペースも生まれた。年明けにはエノキ、ムクノキ、シナノキなどが給付される見込みだから、半分は地拵えみたいなものだ。
鍬で高い部分を打ち削って判ったことだが、竹の根が十分に腐食していた。猪が掘り返すはずである。以前は竹の根が緻密に走っていて、鍬もツルハシも入らないほどの表土だったのだ。今日は気持ちが良いほど掘り起こすことが出来たから、その分平坦な歩道を50mほど完成できた。
作業中、幼子を連れた3家族が上って来た。「何だろう」と思い声をかけたらフユイチゴの採集だった。拠点を下がった台地にはフユイチゴの広場が広がっている。夏草を刈る時も刈り高20cmで刈り払って、フユイチゴを痛めない様にしてきた結果なのだが、「秘密の花園」とはいえなくなってきた。
それはともかく、姿は見えなくても子どもの声が聞こえるフイールドは、会友曰く「汗を流してきた甲斐があった」とのたもうたが、けだしその通りであるなあ。