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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

伐倒集材

2010-12-22 | 今日は真面目に

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 「午前は晴れ」の予報を信じて出かける。雨は落ちてこなかったが、陽射しの無いこの時期は寒く感じる。

 除竹し始めた場所は、平坦部が真竹林で「密度管理区域」、斜面がヒノキ林だが孟宗竹の侵入が激しく、日あたりの良い林縁部は、すべて孟宗竹にとって替わられ、ヒノキは立ち枯れてしまった。奥の日あたりの悪い部分は、生き残ったヒノキも多いが三分の一は立ち枯れている。日当たりが悪い分だけ孟宗竹の猛威も減じたのだろう。

 孟宗竹は全伐するのだが、勝手気ままに倒れても差し障りがあるから、処理し易いように窪みの方向に向きをそろえて倒しこんだ。これで長さを切りそろえて枝を払い集積する作業が楽になる。後々のことを考慮すると「もうひと手間」を、が大事だ。

 森作りの活動を始めた頃、除竹は地際で切断していたが、この頃は「地上1m」程度で切断する。その理由は「樹液の溢れ出る量と期間が長い」ためだ。この事は月間「農業世界」に掲載されていた記事による。理由は「地際の切断は、上部が無いのがばれて樹液の供給を遮断するが、1m程度残すと上部が存在するとして、根が衰退するまで供給を続ける」という理屈だった。

 結果として、地下の根茎ネットワークが早期に衰退枯れ死してしまうらしい。樹液の溢れ出る量は一本一本異なるものの、多いのは切り口に溜まって溢れるくらい出続ける。舐めてみても味はないが、夏期には発酵して多くの昆虫類を呼び寄せる。


*一席二諜

2010-12-22 | 温故痴新

 鳥の音におどろかされて暁の寝覚めしづかに世を思うかな   後村上天皇

      盗りの音に脅しすかさる垢付きの目覚めぬ衆を余と思うかな

 花の木も緑にかすむ庭の面にむらむら白き有り明けの月    雪玉集

      鼻に木の縁で結ばる二羽の面村々白ける二年目の月

 古も今も変はらぬ世の中に心の種を残す言の葉         衆妙集

      古も今も変はらぬまつりごと民を欺く巧し言の葉