「午前は晴れ」の予報を信じて出かける。雨は落ちてこなかったが、陽射しの無いこの時期は寒く感じる。
除竹し始めた場所は、平坦部が真竹林で「密度管理区域」、斜面がヒノキ林だが孟宗竹の侵入が激しく、日あたりの良い林縁部は、すべて孟宗竹にとって替わられ、ヒノキは立ち枯れてしまった。奥の日あたりの悪い部分は、生き残ったヒノキも多いが三分の一は立ち枯れている。日当たりが悪い分だけ孟宗竹の猛威も減じたのだろう。
孟宗竹は全伐するのだが、勝手気ままに倒れても差し障りがあるから、処理し易いように窪みの方向に向きをそろえて倒しこんだ。これで長さを切りそろえて枝を払い集積する作業が楽になる。後々のことを考慮すると「もうひと手間」を、が大事だ。
森作りの活動を始めた頃、除竹は地際で切断していたが、この頃は「地上1m」程度で切断する。その理由は「樹液の溢れ出る量と期間が長い」ためだ。この事は月間「農業世界」に掲載されていた記事による。理由は「地際の切断は、上部が無いのがばれて樹液の供給を遮断するが、1m程度残すと上部が存在するとして、根が衰退するまで供給を続ける」という理屈だった。
結果として、地下の根茎ネットワークが早期に衰退枯れ死してしまうらしい。樹液の溢れ出る量は一本一本異なるものの、多いのは切り口に溜まって溢れるくらい出続ける。舐めてみても味はないが、夏期には発酵して多くの昆虫類を呼び寄せる。