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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

クチナシの実

2010-12-24 | 小父のお隣さん

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 クチナシが色付いたので会友が収穫した。植栽したのではなく自生の株だ。例年、初夏の頃には葉が食害されて無残な姿になっていたのを、今年は一回だけ殺虫剤を噴霧した。その後も食害はあったが、丸坊主にはならなく良い実が結実した。

 何に使うのかというと、正月の栗きんとんの着色に使うのだそうだ。小生は栗きんとんなど作らないから不用だけれど、生け花やリースには色合いが華やかだろう。会友はご飯もクチナシで着色したものを炊くとのことだったが、西洋料理にサフランを入れて着色する料理があったような…、クチナシで代用できるのだろうか。もっとも色は似せても薬効は無理である。

 クチナシはひっそりと森の中にあるから採集する人は会友くらいだが、千両の赤い実が着いた枝は、12月になるとことごとく切り取られて消えていく。どうも正月飾りをつくるために集めとって行くみたいなのだ。どっちも冬の楽しみが減じてしまうことには変わりが無いし、鮮やかな色の消えた裸木の目立つ林内は寂しいものだ。


命の水

2010-12-24 | 水辺環境の保全

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 棚田への取水堰の下部が漏れてしまって、送水できなくなっていた。渇水期を前にして棚田が干上がるのを防ぐため、急遽復旧作業をする。取水する流路の河床も土砂で埋まり、堤との高低差も僅かになって氾濫の原因=田の埋没を防止するため、河床を掘り下げ堰も低く付け直す。

 取水管は50Φだが、元々が絞り水で給水されている棚田だから十分な管径である。太い管もあるのだが出水時に土砂が流入し易くなるから、ここは敢えて細めの管径にしてある。「チョボチョボ」と流入する水量だが、6枚の棚田を潤し水生生物の命を維持するには十分な水量である。

 流路は傾斜が強く、浸食防止の段差工を施してあるけれど、今回の補修で下の段差工の河床と堰の河床をほぼ同じ高さにしたから、今度は浸食で漏水する度合いは少なくなった。堰の丸太と河床の内部に肥料袋も敷きこんだから漏水はほとんど心配無いといってよいだろう。

 水路の段差工を実施して数年が経ち、浸食や崩壊で再補修をしなければならない箇所も見出されるけど、とりあえずは「命の水」を断たない算段を施せたから、他の補修は来春だ。